CBRより

公開中の映画「マイティ・ソー バトルロイヤル」ではマーベル・コミックスに関連した要素などが多く存在している。一番有名なハルクのストーリーライン「プラネット・ハルク」の適応はもちろん、その他多くのコミック要素が存在した。ここで最も興味深い15個のイースターエッグについて紹介するしていく。

以下、映画「マイティ・ソー バトルロイヤル」のネタバレを含むので注意してください。

 

15.俳優の家族

映画の中でも傑出したシーンの1つ、ロキが偽装するオーディンがアスガルド人に与えている演劇。この演劇でアスガルド人がロキを愛するように宣伝しており、このロキ役をマット・デイモンが演じている。

更に演劇でオーディンを演じるのはベテラン俳優サム・ニールで、ソーを演じるのはクリス・ヘムズワースの兄ルーク・ヘムズワースである。

14.フロッグ・オブ・サンダー

ロキの演劇でロキによってソーがカエルに変えられたことが言及された。これはコミックで実際に起こったことで、ソー #364でロキはソーをカエルに変える呪文を唱えた。カエルになったソーはムジョルニアを手に入れフロッグ・オブ・サンダー、ソーへと変身しスロッグと呼ばれた。

更にロキが蛇に変身してソーの前に現れたという過去の話しが言及されたが、コミックでもロキは度々蛇に変化しヘイムダルの目を掻い潜ってビフレストを渡っている。

13.コンテスト・オブ・チャンピオンズ

映画の良さとしてハルクのストーリーライン「プラネット・ハルク」の要素が取り入れられていることで、惑星サカーㇽに墜落したハルクがグラディエーターとして戦うことを余儀なくされること。しかし、映画では邪悪なレッドキングが惑星を支配しておらず、その役割がグランドマスターとなっている。

グランドマスターはグラディエーターが「コンテスト・オブ・チャンピオンズ」で戦っていると話している。1982年にミニシリーズ「コンテスト・オブ・チャンピオンズ」が発売され、グランドマスターとデスは世界中のヒーロー達を集めて彼らを競わせた。最近においてもコンテスト・オブ・チャンピオンズシリーズが刊行され、グランドマスターとコレクターが別次元のキャラクター達を用いて行われた。

12.いくつかのチャンピオン

映画におけるイースターエッグでグランドマスターの持つ塔に建築されている、歴代チャンピオンの顔の像がある。表現されているキャラクターはムジョルニアにふさわしい戦士のエイリアンであるベータレイ・ビル、ギリシャ神のアレス、マンシング、二つの頭を持つヴィランのバイビーストである。

11.「ザ・アストニッシングリー・サベッジ・ハルク!」

グランドマスターのチャンピオンとしてハルクが壮大な紹介をされたとき、「ザ・アストニッシングリー・サベッジ・・・」の言及があった。これらはハルクの過去のコミックタイトルから取られている。1962年に全6号の「インクレディブル・ハルク」で初登場し、その後に「テイルズ・オブ・アストニッシュ」で再登場した。サベッジに関しては1996年に1号のみ、2014年にシリーズとして「サベッジ・ハルク」が刊行されている。

10.トニー・スタークが意図したこと

この映画にはアベンジャーズ映画からの呼び戻しが多くあった。最も顕著なのはアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンの終わりに乗り込んだクインジェット。さらにクインジェットの中でブラック・ウィドウからのビデオメッセージが再生された。さらにアベンジャーズでロキがハルクにされた叩きつけがソーにもされた。

しかし、最も面白かったのはアベンジャーズのソーとスタークの交流であり、トニーがその長い髪の毛から「ポイント・ブレイク(映画「ハートブルー」の原題)」とソーを呼んで嘲笑した。ハートブルーには潜入捜査官として長髪のボディがサーファーに成りすますというストーリーがある。ソーがクインジェットにアクセスするためにいくつかのワードを試す中で、この「ポイント・ブレイク(字幕ではサーファーくん)」で最後に認証された。

9.スクラッパー142という名前の起源

映画でヴァルキリーは賞金稼ぎとしてグランドマスターのために働く時、ヴァルキリーという名前を捨てスクラッパー142と名乗った。アベンジャーズ #83においてヴァルキリーは女戦士としてデビューするが、それはエンチャントレスが偽装していたものだった。その後、本当のヴァルキリーがインクレディブル・ハルク #142で初登場した。

8.他のヴァルキリー

テッサ・トンプソンが演じたヴァルキリーはマーベル・コミックスのキャラクターとは意図的に異なる者として登場した。しかし、他のヴァルキリーがいることを確立しており、ヴァルキリーのフラッシュバックで我々がよく知る容姿のヴァルキリーが登場した。

7.ドラゴンファングについて話す

彼女のヴァルキリーは伝統的なバージョンではないが、元のバージョンに対して敬意を表している。ヘラとの戦いのために彼女を仲間に引き入れた後、ヴァルキリーの有名な剣ドラゴンファングを使っている。

ドラゴンファングはその名の通りドラゴンの歯から作られているが、面白いことにそれはアスガルドの武器ではないこと。それは映画にも登場したドクター・ストレンジの宝庫にあった武器であり、ディフェンダーズ誌でそれは彼女に与えられた。

6.「彼女の名前はリオ」

ハルクとして2年間生活した後、最終的にブルース・バナーに戻り服が必要だった。ソーはクインジェットにあったトニーの服を彼に渡したが、そのTシャツには1982年のデュラン・デュランによるアルバム「リオ」のカバーが描かれていた。

アルバムには「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」が収録されており、その後に起きるハルクとフェンリス・ウルフの戦いに直接言及している。

5.トータリー・オウサム・リファレンス(完全に素晴らしい参照)

バナーとハルクの関係は長らくハルクが支配しており、バナー自身は閉じ込められる形になっていた。映画でそれを説明するために、バナーは誰かが運転する車のトランクに閉じ込められているようなものだと話した。

これは「プラネット・ハルク」も務めたライターのグレッグ・パックによるシリーズ「トータリー・オウサム・ハルク」のページでも使用された。アマデウス・チョはバナーと違ってハルクの人格をどうコントロールしていたか話した。それが車の運転を用いたイメージであり、その後、ハルクが車のコントロールを奪ったことも明かされた。

4.ドナルド・ブレイク医師

ソーの初期はコミックと大きく異なっており、コミックでは地球に送られた後はドナルド・ブレイク医師と同化していた。ドナルド・ブレイクは休暇中に古い歩行補助スティックを見つけ、それを地面に叩きつけることでスティックがムジョルニアに変化しソーとなった。

映画においてはソーの変装としてムジョルニアを傘に変えており、その傘をたたきつけることでムジョルニアに変化させてソーに変身した。

3.シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア

ソーのグラディエーター仲間となるコーグは、映画の監督を務めるタイカ・ワイティティが演じている。「プラネット・ハルク」でもハルクの仲間となるグラディエーターの1人である。更に映画でソーに勧めたフォーク状の武器について、コーグは「3人の吸血鬼が集まっていない」限り役に立たないと話している。

それはワイティティが共同監督として行った「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(原題:ゼイ・アー・ノット・イン・ザ・シャドウズ・エ二ー・モア)」への言及である。この作品においてもワイティティ監督自身が主演として出演している。

2.名前がなんだ

タイカ・ワイティティ監督はニュージーランド出身であり、映画の多くが撮影されたオーストラリアにも敬意を表している。その1つとして最近操業を終了したオーストラリアの自動車会社ホールデンに敬意を表した。

映画の宇宙線はすべてホールデンの車にちなんだ、ステーツマン、コモドア、キングスウッド、トラーナと名付けられている。コモドアはアボリジニの旗色で描かれていたり、ヴァルキリーの宇宙船にはティノ・ランガティラタンガの旗色で描かれている。

1.真のゴッド・キラー

この映画はジャック・カービーのヘラを画面で表現する最高の仕事を行った。しかし、キャラクターとしてはいくつかの変更点が加えられた。1つは彼女がオーディンの娘であること(これは最近、オーディンの娘であることが明かされたアンジェラのストーリーに適応している)と、もう1つは彼女が鍛えた剣にある。

コミックの中の剣はすべての神を滅ぼそうとしたエイリアン、ゴアによって使用された原始闇から作られた古代の武器「オールブラック・ザ・ネクロソード」である。最近、ソーはゴアが実際に正しかったことを知って、ムジョルニアの資格を失っている。

映画「マイティ・ソー バトルロイヤル」は11月3日より絶賛日本公開中。

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