CBRより

公開中の映画「デッドプール2」ではマーベル・コミックスに関連した要素などが多く存在している。ここで最も興味深い20個のイースターエッグについて紹介していく。

以下、映画「デッドプール2」のネタバレを含むので注意してください。

 

 

 

20.あるのはバット・ブラッドのみ

映画の序盤でデッドプールはコロッサスにXマンションへ連れてこられた。そのシーンにおいてデッドプールはプロフェッサーXの車イスに乗っているが、そこで彼は猫が描かれたTシャツを着ている。デッドプールを演じるライアン・レイノルズの妻ブレイク・ライヴリーの友人テイラー・スウィフトの猫メレディス・グレイとオリビア・ベンソンがそこにいる。

19.あなたのためにアルファ・フライト!

ライアン・レイノルズとデッドプールはカナダ出身であり、映画内には多くのカナダへの参照がある。映画に登場する超人刑務所「アイスボックス」はコミックではカナダの刑務所でもある!だからこそカナダの有名なヒーローチーム、アルファ・フライトも劇中に登場している。アルファ・フライトの名前は旅行代理店として、ドーピンダーのタクシーの広告に登場している。

18.グーニーズからのジョークは決して無くならない!

映画「グーニーズ」と本映画の間に2つの注目すべき関係がある。映画「グーニーズ」の監督リチャード・ドナーの妻ローレン・シュラー・ドナーが「デッドプール2」のプロデューサーを務めており、ケーブル役のジョシュ・ブローリンは映画「グーニーズ」でブランドン・ウォルシュを演じている。

デッドプールがケーブルを呼んだ「片目のウィリー」はグーニーズが見つけようとしている宝で、デッドプールがジャガーノートに割かれた後に着ていたシャツはグーニーズのキャラクターであるチャンクが着ていたもの。

17.ケーブルは少しスパイナルに触れる

映画内でケーブルのバックストーリーや、スーパーパワーを体を蝕むテクノオーガニック・ウィルスの抑制に使っていることは触れられない。映画ではケーブルはスーパーパワーの変わりに未来の技術を使った銃を用いて活躍する。デッドプールが銃を握った時、ケーブルの銃のダイヤルが11まであることが分かる。これは映画「スパイナル・タップ」からの参照で、映画に登場するロックバンドは彼らのすべてのスピーカーに11のラベルを付けている。それは彼らが他のスピーカーの10よりもでかい音が出せることを表している。

16.ブラインド・アルの精算

デッドプールはヴァネッサの死から気分を紛らわせるために、薬を探してブラインド・アルの所へもどる。映画「デッドプール」でエイジャックとの最終戦の前に、彼はアルに「いいかアル、2度と会えなくても俺の愛を忘れないでくれ。それから、大量のコカインと眼の特効薬を近くに埋めてある。」と話していた。彼は映画の序盤にこれを探して床板を開き、コカイン袋と共に「盲目の治療法」と書かれたバックを見ることができる。

15.ウィーゼルはほとんどプラマーになった?

昨年に米公開されてアカデミー賞を目指した映画「ゲティ家の身代金」は出演者ケヴィン・スペイシーの多くのセクハラ告発を受け、クリストファー・プラマーが代役を務めて再撮影された。時に「デッドプール2」出演者のT・J・ミラーも私生活で芳しくない疑惑が取り沙汰され、彼を映画から外そうと若干の圧力があった。最終的には彼は映画に残ったが、映画内のニュースクロール中にクリストファー・プラマーが映画「デッドプール2」の代役を断念したとのジョークが流れた。

14.あまりに遠くからヒュー・ジャックマンに執着する

映画「デッドプール2」には映画の始まりから、ウルヴァリンとしてのヒュー・ジャックマンに対する執着がある。ウルヴァリンが映画「ローガン」で死んだことからそれを真似したり、後半にはヒューがプリントされているシリアルを食べる子供に「ライアン・レイノルズ」とサインをする。クレジットの途中では映画「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」からデッドプールを消す。

しかし、デッドプールがラッセルを救出しているとき、ラッセルの囚人番号が24601であることがわかる。この番号は映画「レ・ミゼラブル」でヒュー・ジャックマンが演じたジャン・バルジャンの有名な囚人番号だ。デッドプールのヒュー・ジャックマンへの執着はウルヴァリンを超えている!

13.ダガンは同意を得る

デッドプールはラッセルが捕まっている刑務所アイス・ボックスの護送車を攻撃しようと計画している場面で、デッドプールはダガン・パークウェイにいる護送車を迎撃しようとしている。これはデッドプールの長年のライターであるジェリー・ダガンへの言及だ。実際、彼が担当する最後の号「ディスピカブル・デッドプール」#300ではダガンが出演している。

しかし、映画で参照されるライターは彼だけではなく、映画の初めにデッドプールが悪党を虐殺するのを見るが、その中にゲイルが登場しライターのゲイル・シモンを参照した。更に刑務所の護送車を襲撃した時にはヘイスティングスという標識が見られ、ライターのクリストファー・ヘイスティングスを参照している。

12.ベスパが現れる

最初の映画からのジョークは薬に関することだけではなく、スクーターのベスパもある。コミックにおいてもたびたび登場するベスパだが、最初の映画にも登場しており、ブラインド・アルのアパートの背景に登場した。劇中で実際に使わることはなかったが、映画「デッドプール2」ではデッドプールが輸送隊を追うためにベスパに乗ることになった。

11.不運な他のX-FORCE

X-FORCEは刑務所の護送車を狙って空から奇襲を仕掛けようとする。飛び降りる前の盛り上がりと売ってかわって、X-FORCEの大半のメンバーは悲惨な結果となる。

映画でもメンバーだったツァイトガイストがリーダーを務めたコミックのX-FORCEにおいても、彼を含む大半のメンバーが初登場のX-FORCE #116で死亡した。映画においてツァイトガイストの肩にこの116という入れ墨が彫られており、この悲惨な結果を予言した。驚きなのはこのチームメンバーではなかったベドラムとシャッタースターも死亡したことで、特にシャッタースターはX-FORCEメンバーとしての歴史も長く衝撃的だった。

10.スタンのダブルカメオ

お馴染みのスタン・リー自身のカメオ出演は映画本編にはなく、ティザートレーラーで行われた。しかし、映画内にもスタン・リーのイースターエッグは存在する。1つはデッドプールがXマンション内をうろつき、肖像画を眺めている時に落とした胸像がスタン・リーであり、もう1つはドミノが護送車を襲撃するために地上に降り立った時の壁にスタン・リーが描かれている。

9.彼はイシューを持っている

映画の1つのサプライズはジャガーノートの登場であり、サプライズ登場でありながら彼は主要な役回りを果たした。ブラック・トム・キャシディが映画に登場した時、ファンは友人のジャガーノートとの友情が描かれるかと思われたが、実際にはラッセルとジャガーノートの交流が描かれた。更にジャガーノートの義理の弟であるプロフェッサーXについても言及した。

デッドプールがジャガーノートと遭遇した時、彼はジャガーノートへの好意を表した。デッドプールが言及したアンキャニー・X-MEN #183、X-MEN・アンリミテッド #12、ソー #411はジャガーノートが活躍する号で、特にアンキャニー・X-MEN #183ではコロッサスとジャガーノートが対決する。

8.デッドプールとジャガーノートは共に

ジャガーノートは映画において重要な追加となった。「なんてことだ、ジャガーノートがここいにいる。君達には不都合だ!」とオペラ調の歌が歌われ、エンドクレジットではその曲がフルで聞ける。更にエンドクレジットには興味深い所があり、バニッシャーをブラッド・ピットが演じているのが表記されているが、ジャガーノートを演じたのは誰か。ジャガーノートの声を演じているのはライアン・レイノルズだ。

7.訓練日

映画の前半でデッドプールはヴァネッサの死に悲しみ、コロッサスは彼が生きる新たな意味を提供しようとX-MENに参加させた。デッドプールは自殺を図った時にヴァネッサに言われた言葉からX-MENの訓練生となった。

面白いことにそのコスチュームはコミックでデッドプールが無理やりX-MENになった時のものと同様のコスチュームであった。絶滅の危機にあったミュータントを守るためにサイクロプスはユートピアを作ったが、その時彼はX-MENを手伝おうと勝手にX-MENを名乗って活動し、X-MENに多大な迷惑をかけて断固拒否された。その時、彼の活動を監視していたのはドミノだ。

6.Mデイ

世界のミュータントが1つの島に集まるようになったのは絶滅の危機に瀕したことが原因で、「アベンジャーズ・ディスアッセンブルド」で狂気に陥ったスカーレットウィッチのせいだ。アベンジャーズとX-MENは彼女に対処しようとし、クイックシルバーの入れ知恵からスカーレットウィッチは現実を改変する。

「ハウス・オブ・M」の世界で人々の求めるものを現実にしたが、記憶を取り戻したかったウルヴァリンによってヒーロー達は現実の記憶を取り戻しスカーレットウィッチに反旗した。最終的に彼女はミュータントを消し去ることを選び、ドクター・ストレンジの魔法で数百人のミュータントのみが残った。これは「Mデイ」と呼ばれ、映画ではラッセルがミュータントのエセックス・ハウスに戻った時に写るポスターに描かれている。

5.灰から灰

映画内における葛藤として、ケーブルが自身の家族を殺す殺人犯になる前にラッセルを殺そうとし、デッドプールはラッセルを虐待した校長を殺させなければ止められると考えていた。邪悪な大人に育った人間が必ず邪悪な人間になる運命なのかという疑問はコミックのアンキャニー・X-FORCEでも扱われた。

ウルヴァリンは早期に脅威を取り除くための秘密のチームを結成し、その中にデッドプールも参加していた。彼らの任務の1つはまだ子供のアポカリプスのクローンで、デッドプールとサイロックは「運命づけられた」子供を殺すのに反対していた。その時に着ていたデッドプールのコスチュームはグレーであり、映画の終盤においてラッセルの攻撃でデッドプールは灰色に包まれた。

4.さよなら、アイリーン

映画の序盤でデッドプールのX-MENトレーニングは悲惨なデビューを飾った。その時に写ったニュースキャスターはアイリーン・メリーウェザーで、コミックでもデッドプールと関わりのある人物。ケーブル誌で登場した彼女はデイリー・ビューグルの記者で、「ケーブル & デッドプール」ではプロヴィデンスと呼ばれる都市を作ったケーブルの行動を記録するために登場した。後にケーブルのクローンであるストライフの命令でデッドプールは彼女を殺した。

3.心からの贈り物

映画の初めにデッドプールとヴァネッサは子供を作ることを計画していた。彼らは子供のために様々な名前を提案した。提案された名前の1つに「コナー」があり、ライアン・レイノルズがメイク・ア・ウィッシュを通して出会った少年の名前である。

コナー・マクグラス は数年前に亡くなっており、映画「デッドプール」の多くのカットを見ることが出来なかった。レイノルズはその時、次のように綴った。「私は短い時間、コナーの世界を回れたことに感謝している。私たちの間にあった陽気な言葉やページ達に感謝している。コナーが39歳の汚れた体の子供と時間を過ごすのを許してくれた両親に感謝している。私はコナーを『ババ(兄弟)』と呼んだ。彼は私を『ババ2』と呼んだ。彼はデッドプールを愛していたので私達は会った。ある意味で彼はデッドプールだった。少なくともデッドプールは苦痛、恐れ知らず、愛、不潔なユーモアのセンスすべてをバランスよく求めている。私は彼がより近く長くいれたと願っている。」

2.プライアーの抑制を示す

この映画において複雑なケーブルのバックストーリーは語られていない。ケーブルはサイクロプスとジーン・グレイのクローンであるマデリーン・プライアーとの間に生まれた子供。ミスター・シニスターはアポカリプスを倒すためにサイクロプスとジーンの子供が必要と信じてマデリーンは作られたが、悪に落ちたマデリーンはX-MENとの戦いで死亡した。

まだ乳幼児だったケーブルはアポカリプスによってテクノオーガニック・ウィルスに感染させられ、サイクロプスはケーブルを未来に送り、半分が機械化した姿となった。そして、彼は父親よりも年上の状態で現在に戻ってきた。この複雑な背景は映画で描かれないが、刑務所の護送車を襲撃している間に「プライアーのトリーツ」と呼ばれるアイススクリーム店が登場する。

1.この人を創ったのは誰か?

デッドプールのクリエイターであるロブ・ライフェルドは映画の中で常に注目されている。映画内では彼が描く特徴的なケーブルのポーチがネタにもされた。彼の描いたニュー・ミュータンツ #98は新たなチームのメンバードミノや、サンスポットをチームから離脱させたギデオンが初登場した。そして、3人目の新キャラクターとしてデッドプールと呼ばれる傭兵が初登場している。

映画の中でデッドプールはドミノと幸運についてのジョークを楽しみ、どんなもの好きがそんな力を持つキャラクターを生み出したのかと話していた。特に作者には原文で「足が描けない奴だろう」というセリフを言っており、ロブによく来る批判を浴びせた。しかし、デッドプールの世界ではからかわれるのが愛されている証拠だ!

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