Newsaramaより
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『サンダーボルト』に登場するセンチネル(ボブ)は、コミック版に忠実なデビューを果たせなかった、という皮肉な事実があります。コミックでは、記憶喪失の超能力者として登場し、のちにヴォイドを止めるために自身の記憶を全ての人から消去したことが明らかになります。
監督のジェイク・シュレイアーは、センチネルの生みの親であるポール・ジェンキンスと話し合い、この物語を精神的な健康と善悪の両極性の寓話として捉えていると述べています。しかし同時に、センチネルの傲慢さと周囲の人々の懸念にも着目し、それが共感を呼んだと語っています。
しかし、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の結末が、マルチバース崩壊を防ぐためドクター・ストレンジの魔法でピーター・パーカーの記憶が消去されるという、センチネルの物語と酷似しているため、同じストーリーを展開することは不可能だったとシュレイアー監督は認めています。
『サンダーボルト』では、センチネルはヴォイドを克服した後、ニュー・アベンジャーズの一員となります。しかし、サム・ウィルソン率いるアベンジャーズと新たな超チームの対立が勃発し、法的紛争に発展する可能性も示唆されています。 この対立は現実世界にも波及し、マーベルのアベンジャーズ公式SNSアカウントが名称に著作権記号を追加する事態にまで至っています。
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