CBRより

スカーレット・ヨハンソンは映画「ブラック・ウィドウ」が映画館とDisney+(ディズニープラス)で同時公開されたことについて、ディズニーを訴えている。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ヨハンソンは、ディズニーがブラック・ウィドウの二重公開を行ったことで、彼女の契約に違反したと主張している。ロサンゼルス高等裁判所に提出された訴訟では、マーベル・エンターテインメントが「ブラック・ウィドウ」の独占的な劇場公開を保証しており、彼女の給料は映画の興行成績に基づいて支払われていたが、ディズニープラス プレミア アクセスでも配信されていたため、その効果が薄れていたとしている。

「ディズニーは、ヨハンソンさんがマーベルとの契約で得た利益を十分に享受できないようにするため、正当な理由なく意図的にマーベルの契約違反を誘発した」と訴えている。ヨハンソンの代理人の1人であるジョン・ベルリンスキー弁護士は、タレントがディズニーを相手に裁判を起こすのはこれが最後ではないと語った。「ハリウッドのタレントがディズニーに立ち向かい、会社がどのようなふりをしようとも、契約を守る法的義務があることを明らかにする最後のケースにはならないだろう」と述べている。

この訴訟では、メディア・コングロマリットがディズニープラスに観客を誘導することで、加入者数を増やし、株価を上昇させたいと主張している。しかし、それはヨハンソンの犠牲の上に成り立っているものだと主張している。更にディズニーがマーベル・シネマティック・ユニバースの映画を劇場とディズニープラス プレミア アクセスで同日に公開するという計画を発表した後、「ブラック・ウィドウ」の代理人が契約の再交渉を試みたことが明らかになった。そのニュースは今年の3月に発表されたが、訴状によると、マーベルとディズニーは再交渉の要求に応じなかったことが明らかになった。2019年にヨハンソンの代理人が行った別の要求では、「ブラック・ウィドウ」が劇場公開のままであることの保証を求めたと報じられている。ヨハンソンは、「ブラック・ウィドウ」の二重公開により、5,000万ドル以上の損失を被ると予測されていると報じらている。

これに対しディズニーは、「この訴訟には何のメリットもない。この訴訟は、COVID-19パンデミックの世界的な影響の恐ろしさと長期化を無視したもので、特に悲しく、心苦しいもの。ディズニーはヨハンソンさんの契約を完全に遵守しており、さらに、『ブラック・ウィドウ』のDisney+でのプレミア・アクセスでの公開により、彼女がこれまでに受け取った2,000万ドルに加えて追加報酬を得る能力が大幅に向上した。」と声明を発表した。

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映画「ブラック・ウィドウ」は劇場公開及びディズニープラス プレミア アクセスにて公開中。監督:ケイト・ショートランド、出演:スカーレット・ヨハンソン、デヴィッド・ハーバー、フローレンス・ピュー、O・T・ファグベンル、レイチェル・ワイズ等、配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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