Newsaramaより
『デアデビル:ボーン・アゲイン』第8話では、悪役ブルズアイが登場するシーンにバラのモチーフが散りばめられています。これは単なるセットデザインと片付けることもできますが、デアデビル神話におけるより深い意味を示唆している可能性があります。なぜなら、キングピンにはリチャード・フィスクという息子がおり、彼は「ザ・ローズ」という覆面アイデンティティでも活動していたからです。
シーズン1を通して、マイケル・ガンドルフーニ演じるダニエル・ブレイクがウィルソン・フィスクの非嫡出子であるという噂が流れていました。そのため、キングピンに秘密のアイデンティティを持つ息子がおり、『デアデビル:ボーン・アゲイン』の筋書きに絡んでくるという考えは、全くの突拍子もないことではありません。
リチャード・フィスクとダニエル・ブレイク(もし彼がキングピンの息子だとしたら)の大きな違いは、コミックではリチャードがウィルソンとヴァネッサ・フィスクの息子であるという点です。これは『デアデビル:ボーン・アゲイン』のストーリー展開上、あり得ない可能性が高いです。それでも、「ザ・ローズ」のあるバージョンが『デアデビル:ボーン・アゲイン』の背景に潜んでいる可能性を完全に排除することはできません。
リチャード・フィスクは、1970年の『アメイジング・スパイダーマン』#83でスタン・リーとジョン・ロミータ・シニアによって初めて紹介されました。当時、キングピンはスパイダーマンの宿敵の一人で、デアデビルとの確執が始まる前でした。
リチャードは70年代を通して脇役でしたが、「ザ・ローズ」が登場するのは1984年の『アメイジング・スパイダーマン』#253(トム・デファルコ作、リック・レオナルディ画)まで待たなければなりませんでした。
当初、「ザ・ローズ」の正体は謎に包まれており、紫色のマスク、白いスーツ、そしてトレードマークのバラを特徴とする謎めいた悪役は、キングピンの主要な部下の一人でした。興味深いことに、リチャード・フィスクが当初から「ザ・ローズ」として意図されていたのかは不明です。トム・デファルコは正体を明かす前に『アメイジング・スパイダーマン』から離れてしまったからです。
それでも、最終的に「ザ・ローズ」として明かされたのはリチャードでした。父親がキングピンであることを考えれば、これは比較的自然な展開と言えるでしょう。