Newsaramaより
アヌシー国際アニメーション映画祭で、今年後半に配信予定のマーベルアニメシリーズ「ワカンダの瞳(Eyes of Wakanda)」の第1話が初公開され、ブラックパンサーの世界に新たな風が吹き込んだ。
このシリーズは「オムニバス的」と評されており、ワカンダ数千年の歴史を巡る物語となる。さらに、Netflixで活躍した伝説のヒーローの再登場も予定されているという。
舞台挨拶では監督のトッド・ハリスが登場し、第1話「ライオンズ・デン(Into the Lion’s Den)」の上映後にはQ&Aにも参加した。Variety誌によると、このエピソードは紀元前1260年を舞台に、元ドラ・ミラージュでワカンダの秘密諜報員であるノニ(ウィニー・ハーロウの声)が、裏切り者ライオン(クレス・ウィリアムズ)を追跡する物語が描かれている。ライオンはワカンダのテクノロジーを奪って海賊となり、独自の王国を築き上げたのだ。しかし、彼の行動は時代を超えて影響を及ぼし、ワカンダの歴史を永遠に変えることになる。この出来事が、他のどのアニメシリーズよりも「ワカンダの瞳」がMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)と深く繋がっているという当初の発表を裏付けるものとなっている。
全4話構成で、各エピソードはワカンダから持ち去られた異なるアーティファクトに焦点を当て、それがどのように人々の運命を左右するかを描く。ハリス監督は、シリーズに「アイアン・フィストが登場するが、皆さんが想像するアイアン・フィストとは違う」と興味深い情報を明かしている。
また、本作では、初代『ブラックパンサー』で描かれた、ワカンダとティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)の世界への閉鎖性に関するテーマも扱われるようだ。監督は「静止状態を維持するのは難しい。ワカンダは定義上、現状維持を続けてきた。流れに逆らって静止するにはエネルギーが必要だ。そのためには何を犠牲にするのか?過度な拡大を避けるために何をすればいいのか?」と語っている。
「ワカンダの瞳」の配信を待ちながら、その他の今後のMCU作品の情報にも注目しよう。