CBRより

映画「THE BATMAN-ザ・バットマン-」でリドラーを演じたポール・ダノは、今作でのサディスティックなヴィランを演じるにあたり、さまざまな意味で負担がかかったと語り、その過酷な役で睡眠不足に陥ったことを認めている。

ダノはマット・リーヴス監督によるこの象徴的なヴィランについて、過去の実写作品よりも「よりリアルで(潜在的に)より恐ろしい」としながらも、このキャラクターが要求する高いエネルギーレベルなど、睡眠を妨げる役柄の側面もあったと回想している。ダノはIndieWireとのインタビューで、「このキャラクターから降りるのが少し大変だったため、おそらく思うように眠れない夜もあった。そこに到達するためには、かなりのエネルギーを必要とした。そこに到達すると上がったり下がったりするのはちょっと大変なため、維持しなければならない。」と述べている。

ダノが時折不眠症になるもう一つの原因は、リドラーの衣装で、その手袋、ゴーグル、ジャケット、寒冷地用マスクの全てが俳優にも肉体的負担となり、ダノは衣装を脱いだ時の安心感について、「私の頭は熱でズキズキしていたよ。その夜、一日中マスクをして家に帰ったら、自分の頭に何が起こっているのか怖くてほとんど眠れなかった。汗と熱と酸素不足で、まるで圧縮されたような状態だった。異常な感覚だった。」と述べている。

これまでのリドラーの奇抜なルックスとは対照的に、「ザ・バットマン」でのリドラーの重装備なデザインは、リーヴスが本作のゴッサム・シティの描写に超リアルなアプローチを取った結果だと思われる。実際、リーブズ監督は、リドラーが実在の連続殺人犯をモデルにしていることまで明かしている。リーヴスは「この映画の前提は、リドラーがほとんどゾディアック・キラーのようなモードで成形されていて、ゴッサムの非常に著名な人物、しかも社会の柱となる人物を殺害しているということだ。彼らは社会の柱。市長から始まって、そこからエスカレートしていく・・・。ウッドワードとバーンスタインのように、ゴードンとバットマンが手がかりをたどって、古典的な探偵小説のようなやり方でこの事件の意味を理解しようとするんだ。」と述べている。

リーブズ監督はまた、ダノ演じるリドラーがゴッサムのソーシャルメディアに現実的にアプローチし、メッセージを広め、街のダークナイトを愚弄する方法についても詳しく説明している。リーヴスは、「私はゾディアックがしたように、リドラーはクロニクルに手紙を書かないだろうと考えていた。そして、このバイラルコミュニケーションのアイデアは、私たちの世界のものでありたいと思った。それがきっかけで生まれたようなもの。」と述べている。

新たな伝説の幕開け!新バットマン/ブルース・ウェイン役には、社会現象を巻き起こした『TENET テネット』のロバート・パティンソンが大抜擢。監督・脚本を務めるのは、『猿の惑星』シリーズでエモーショナルなドラマを描き、SF映画の金字塔に新たな伝説を打ち立てたマット・リーブス。クリストファー・ノーラン監督による『ダークナイト』トリロジー以来となる、バットマンの新たな伝説が遂に幕を開ける。

映画「THE BATMAN-ザ・バットマン-」は2022年3月11日より日本公開予定。監督:マット・リーヴス 脚本:マット・リーブス、マットソン・トムリン、出演:ロバート・パティンソン、コリン・ファレル、ポール・ダノ、ゾーイ・クラヴィッツ、ジョン・タトゥーロ、アンディ・サーキス、ジェフリー・ライト、配給:ワーナー・ブラザーズ映画

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