映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の撮影が始まったのは、世界がすでに新型コロナウイルスのパンデミックに突入した後だった。ジョンワッツ監督と彼のチームは、パンデミックが蔓延する数カ月前から、脚本、絵コンテ、プレビズなど、映画のプリプロダクションに取り組み始めたが、2020年3月に米国に上陸すると、ワッツは映画の状況を心配するようになったという。
ワッツはVarietyとのインタビューで、「『映画はまたあるのだろうか』という疑問があった。映画製作の経験全体が危うくなるような感覚があった。初日は、私が携わったどの映画の初日とも全く違うものだった。だから、撮影現場にいて仕事ができることに、深い感謝の念を覚えた。他のみんなもその感謝の気持ちを感じたと思うし、それが伝わればいいなと思っている。新型コロナウイルスの前に、大量のエキストラを使った大規模なニューヨークロケを計画した。しかし、それは不可能になった。ピーター・パーカーが通りを歩くという最も基本的なショットでさえ、多層的なVFXショットになった。」と述べている。
しかし、キャストたちは、そのすべてを価値あるものにしてくれたという。ワッツは「毎日、受賞歴のある素晴らしい俳優たちに囲まれていた。私は俳優と一緒に仕事をするのが大好きだ。少なくとも私と同じようにキャラクターやシーンについて考えている人たちと話すのは素晴らしいこと。みんな最高の状態だった。」と締めくくった。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でピーター<スパイダーマン>はミステリオを倒したが、彼が遺した偽映像をデイリー・ビューグルが公開したことで、ミステリオ殺害の嫌疑をかけられる。ピーターがスパイダーマンの正体であることも暴かれてしまい、彼の生活は一変してしまう──
映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は2021年1月7日より日本公開中。