ソニー・ピクチャーズのマーベル映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の監督であるアンディ・サーキスによると、スーパーヒーローになることに興味があるのは、エディ・ブロックではなくシンビオートのヴェノムだそう。
サーキス監督は、「レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のプロモーション映像の中で、エディとシンビオートの複雑な関係について語っている。「この映画では、人間関係の7年間の痒みのサイクルのようなもの。この映画では、2人のキャラクターが、文字通りお互いに行き詰まっている。この奇妙なカップルの関係は、1作目からの流れとして、この映画が常に目指していたものなんだ。大きな幼児と一緒に暮らすようなもの。彼らはお互いに満足している。一緒にはいられないし、離れてもいられない。エディはあまりにも利己的。ヴェノムはただヒーローになりたいだけだから。」と述べている。
サーキスは以前にもこの映画をヴェノムと人間のホストを中心とした「ラブストーリー」と表現しており、「どんな恋愛にも落とし穴があり、高いところと低いところがある。ヴェノムとエディの関係は、絶対に問題とストレスを引き起こし、お互いに憎しみに近い感情を抱いている。しかし、彼らはお互いに一緒にいなければならず、お互いにいなければ生きていけない。それが仲間であり、愛であり、人間関係の本質だ。」と述べている。
「悪人以外を食べない」という条件でエディの体に寄生し、彼と共同生活を送る地球外生命体(シンビオート)のヴェノムは、食欲の制限を強いられストレスの毎日を過ごしていた。そんな中、未解決事件の真相を追うジャーナリストのエディは、サン・クエンティン刑務所である死刑囚と再会する。その男の名はクレタス・キャサディ。これまで幾度となく猟奇殺人を繰り返し、収監されたシリアルキラーで、彼には死刑執行の時が迫っていた。「私の秘密を教えよう」と不気味にほほ笑み、エディに対し異様な興味を示すクレタス。突如その時、クレタスはエディの腕へと噛みつき、エディの血液が普通の人間とは異なることに気づく…… 死刑執行の時、ついにクレタスはカーネイジへと覚醒――。世界を闇へと変えていく。
映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」は2021年12月3日より日本公開。監督:アンディ・サーキス、出演:トム・ハーディ、ウディ・ハレルソン、ミシェル・ウィリアムズ、ナオミ・ハリス、リード・スコット、スティーヴン・グラハム等。