公式より

この度、記念すべきX-MENシリーズの最終章を手がけたサイモン・キンバーグ監督の特別インタビューが到着した。『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(06)で共同脚本を務め、以降全ての作品に脚本や製作として携わってきたキンバーグは、「僕は子どものときからX-MENに浸ってきた。そしてあらゆるコミックのなかで僕の一番好きなストーリーがダーク・フェニックス・サーガなんだ。自分が監督するチャンスがあるなら、特別に感情移入できるものにすべきだと思っていた」と初監督作となる本作への意気込みを語る。

©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

「『X-MEN:ファイナル ディシジョン』でダーク・フェニックスのことを語ろうという試みがあったんだけど、当時後悔したのは、前日譚として語られなかったことだ」と初参加の思い出を振り返り、「今回良かったことは、ダーク・フェニックス・サーガにある、善悪割り切れないキャラクターの複雑さを世界が受け止める用意があるとスタジオが考えたこと。さらに女性のヒーローを受け止められる時代だと。それで僕自身も、そこに着目しながらストーリーを組み立てることができた。このジャンルにおける女性ヒーローのストーリーを繰り返し語ることは、絶対に成功すると思えた。『キャプテン・マーベル』とか『ワンダー・ウーマン』のように」と、主人公ジーンと “謎の女”、物語のキーパーソンの両方が女性である本作は今の時代だからこそ描けたと語る。「ジーンだけではなく、ジェシカのキャラクターも、ジェニファー・ローレンス演じるミスティークも、みんな強力なキャラクターだ。原作のコミックがそうだと思う。X-MENシリーズは、もっとも強い女性キャラクターが揃っている。もちろん男性も強いが、みんなの中でも特にジーンは強い。だから今回はそれを語るいい機会だと思った」という女性陣の活躍にも要注目だ。

©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

さらに、「ジェシカが演じるキャラクターは、ジーンの中のパワーを引き出す。それは実際、X-MENたちがやることとは逆だ。彼らはジーンの力を抑制してコントロールしようとする。一方ジェシカのキャラクターは、ジーンを解放して、彼女が力を解き放つことができるようにする。それは素晴らしい目的のためとは言えないかもしれないが、『自分のなかの力を恐れるな』ということであり、そのメッセージはとても重要だ。願わくばこの映画を観た人がそれを感じてくれたらと思う」と、X-MENだけではなく、敵対する謎の女の行動にも重要なメッセージを込めたことを明かした。

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最後に、本作がシリーズ最終章となることについて、「僕はこれをエンドとは呼ばない。僕らが愛してきたキャラクターたち、俳優たちによる、ファミリー・ストーリーのコンビネーション。このサーガのコンビネーションの究極のストーリーなんだ」と締めくくっている。

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ジーン・グレイ(ソフィ・ターナー)が巨⼤な脅威・アポカリプスへの壊滅的な⼀撃を与え、⼈類を救った戦いから約10年。宇宙ミッションでの事故によってジーンのダークサイドが増殖し、内に封じ込められていたもう一つの人格〈ダーク・フェニックス〉を解き放ってしまう。そして訪れる、世界の危機。全宇宙の破滅を止めるため、X-MENがジーンの〈悪〉に⽴ち向かう。

映画「X-MEN:ダーク・フェニックス」は2019年6月21日より日本公開。監督:サイモン・キンバーグ、出演:ソフィー・ターナー、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ジェシカ・チャスティン、配給:20世紀フォックス

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