ComingSoon.netより

マーベル・シネマティック・ユニバースはそれまでの集大成となる映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」を1年前に公開し、映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」にてヒーローの遺産と継承が描かれ、今年新たなフェーズへと突入する。

そんなMUC作品には多くの参照やイースターエッグが含まれており、それは後々に繋がったり、監督達曰くいまだに発掘されていないものをあるという。そんなMCUの歴史を振り返る意味も含めて、過去の作品のイースターエッグを紹介していく。今回の作品はMCU第10作目「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。

以下、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のネタバレを含むため注意してください。

ピーターのおじいちゃん

本作でクイルのおじいちゃん役を演じるのは、脚本家・監督のジェームズ・ガンと度々共演している俳優のグレッグ・ヘンリー。ヘンリーは以前、ガン監督の映画「スリザー」「スーパー!」に出演し、ガン制作の映画「サラリーマン・バトル・ロワイアル」やビデオゲーム「ロリポップ・チェーンソー」に声を提供している。

大統領

念のために言っておくと、このシーンは1980年代が舞台で、背景にはロナルド・レーガン大統領の肖像画がある。

メレディス・クイル

ピーターの瀕死の母親メレディスは、実際に以前に別のMCU映画に出演しており、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」でサインを熱望するファンを女優のローラ・ハドックが演じている。

クイルの父

映画においてクイルの父親が明かされることはないが、その示唆は冒頭と終わりにある。劇中ではノヴァ軍が彼の父を古代の存在であると推測しており、続編においてその全貌が明らかにされる。コミックでは銀河帝国スパルトイの王ジェイソンの息子であることが知られている。

モラグ

映画に登場する惑星モラグの名前は、実はマーベルコミックのページに登場する最初のクリー族のリーダーに由来している。さらに、惑星の座標はアンドロメダ銀河の実際の座標である。コミックでは友好的だったスクラル人がクリー人の母星にやってきて、スクラル人が彼らのテクノロジーを与える価値がないと判断した時、クリー人はスクラル人を虐殺した。遠く離れたスクラルの母星にその事実が伝わる前に、彼らはスクラル人の技術を使って発展していき、2種族間に数千年に渡る戦争が勃発した。

フォン・スピアーズ博士

ここで見られる犬の投影は、実はジェームズ・ガン監督自身が飼っている犬、フォン・スピアーズ博士。当時、映画で彼のカメオが示唆されたときにコスモを演じるのではないかと囁かれていた。

サカーラン

映画公開時点ではサカーランに関する詳細は不明だったが、惑星サカールは後の「マイティ・ソー バトルロイヤル」で登場することとなった。ロナンに協力する以外にもサノスに仕えていた。コミックではハルクのストーリー「プラネット・ハルク」でハルクが不時着した惑星としてサカールが登場している。

ベリート

ピーターは船に女性が乗っていたことを忘れていたが、実はマーベルコミックのキャラクターでもある。コミックでのベリートは1977年の「ランペイジング・ハルク」#1で初登場し、クリロリア人の彼女はハルクの架空の冒険映画を制作しようとしたテクノアーティストだった。後に地球へと訪れ、リック・ジョーンズと仲良くなり地球での経験は彼女の映画にインスピレーションを与えた。

GOTGのコーディネート

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に登場する場所の座標は、アンドロメダ銀河で発見されたか調整された実際の場所、または数字と文字のパズルの中にメッセージが隠されているのいずれか。

ダーク・アスターの場所は「これはママの癌だ(This is Moms Cancer)」と訳されるが、これは映画の中でのピーターの旅を参照している。

スタン・リー

リーは映画の中でロケットが見るザンダリアンの女性の男としてクレジットされている。今回のメインヴィランである告発者ロナンはリーとジャック・カービーによって作成され、1967年の「ファンタスティック・フォー」#65で初登場している。

ブローカー

ブローカーは実際にはマーベル・コミックのページから非常にマイナーなキャラクターとして登場している。1995年の「フォース・ワークス」#15で初登場し、数多のエイリアンを奴隷としてフォース・ワークスと戦った。

ユニバーサル・チャーチ・オブ・トゥルース

ブローカーの店にある品々の中には、以前ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと戦った敵対勢力のグループ、ユニバーサル・チャーチ・オブ・トゥルースへの言及がある。彼らは邪悪なバージョンのアダム・ウォーロックである、メイガスを崇拝し暗躍する組織。

ガモーラの顔写真

ガモーラは「ゼホベイ族の最後の一人」と指摘されているが、これは完全に真実ではなく、ジェームズ・ガンがこの映画について変えたいと思っていることの1つだと指摘している。これは後の映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で変更されることとなった。

ロケットの顔写真

ロケットのファイルの中の2つの主要な参照は、彼の故郷の惑星であるハーフワールドの記載と、彼の仲間であるライラについて触れられている。コミックでのハーフワールドは人型エイリアンが狂人を収容して治療するために定住させた惑星で、彼らの世話を知性を与えた動物たちにさせた。ライラは知性のあるカワウソでハーフワールドでロケットの友人だった女性。これらの設定が後の映画に用いられる可能性も。

グルートの顔写真

グルートの元祖はプラネットXから来たと言及されている。タルーニアとも呼ばれる惑星で、人型植物フローラコロッシが住む故郷。1960年の「テイルズ・トゥ・アストニッシュ」#13でよく知るグルートとは別個体のグルートが初登場しており、スタン・リーが共同作成している。

キルンの座標

宇宙刑務所「キルン」の座標から、それが実際には実在しないことが明らかになった。コミックで見られるキルンとは見た目が大きく異なるが、機械による自動化された発電と刑務所の役割を持ち、スターロードが短期間収容された。

ギビング・ツリー

ピーター・クイルは1980年代に地球から誘拐されたため、彼がグルートのことをシェル・シルヴァスタインの絵本「おおきな木(The Giving Tree)」と呼んでいるように、彼の言及はすべて少し時代遅れ。

ロイド・カウフマン

左はジェームズ・ガンの友人であり、受刑者として指導を受けたトロマ・エンターテイメントの創業者ロイド・カウフマン監督。

ネイサン・フィリオン

左側のエイリアンの声を担当しているのは、ファンの間でも人気が高く、ガンとのコラボレーションも頻繁に行われているネイサン・フィリオン。

ミラノ

ここでようやく、ピーター・クイルの船の名前が女優のアリッサ・ミラノにちなんだものであることがわかる。彼女は映画「コマンド―」などに出演した子役スターで、クイルが1980年代の子供時代に恋していたという設定。

レンジャー・リック

クイルからのもう一つのオールドスクールの参照。子供向けのネイチャー雑誌「レンジャー・リック」に描かれるアライグマのキャラクターを参照している。雑誌では7歳以上の子供向けの特集記事とアクティビティを提供しており、屋外への関心や自然環境に目を向けるよう取り組んでいる。

サノスの王座

劇中ではサノスの全容が明らかにされ、彼はサンクチュアリーで王座に座る姿を提供している。コミックにおいても王座に座るサノスの姿は登場しており、この後の映画においても王座に座っているサノスを見られるのは貴重。

ノーウェア

ガーディアンズはノーウェアと呼ばれる無法地帯の採掘場を訪れることになるが、ガモーラはそれが死んだセレスティアルの頭蓋骨と説明している。コミックでもセレスティアルの頭蓋骨で、以前はガーディアンズの拠点として機能していたこともあり、ノーウェアの場所は重要になっている。

コレクターのコレクション

コレクターのコレクションの中には、「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」に登場するダークエルフがいる。また「アベンジャーズ」に登場する敵チタウリも。

コスモ

喋る宇宙犬コスモも登場しており、彼はコミックでソビエト時代の宇宙実験によって地球から打ち上げられた。劇中では最終的に脱出しているため、今後登場する可能性は残されている。

アダム?

後ろにあるのは、多くの人がヒーローのアダム・ウォーロックの繭ではないかと推測していたものだが、ジェームズ・ガンはそれが単にソヴリンのポッドのプロトタイプであることを確認した。

スリザー

ジェームズ・ガン監督のホラー映画「スリザー」に出てくるナメクジが別の容器に入っている。映画「スリザー」は宇宙から隕石と共に地球にやってきたナメクジのような地球外生命体が、人に寄生してゾンビのようになるホラー映画。カメオ出演しているネイサン・フィリオンやグレッグ・ヘンリー、ヨンドゥを演じるマイケル・ルーカーが出演している。

インフィニティ・ストーンズ

これは6つのインフィニティ・ストーンが完全に説明され、またすべてを一度に表示されるのは初めてのこと。

セレスティアルズ

天人とも呼ばれるセレスティアルズは強力な存在で、宇宙で種族の進化の促進や終焉をもたらす存在。100万年前の地球はセレスティアルズの影響を受けており、それは「エターナルズ」で解き明かされるだろう。このシーンに登場するセレスティアルはエソン・ザ・サーチャー。

カリーナ

コレクターのアシスタントは彼の奴隷のように使われていることを示唆されているが、コミックにおけるカリーナはコレクターの娘カリーナ・ティヴァンである。ヴィランのマイケル・コーバックの将来の妻でもある。

ラヴェジャーズ船のコンピューター

ラヴェジャーズの船のコンピューターの声を担当するのは、ミュージシャンから映画監督に転身したロブ・ゾンビ。

12%

ガーディアンズが作戦について話す際にクイルが全体の12%あると発言している。これは「アベンジャーズ」でトニーがペッパーにスターク・タワーの貢献度について話す12%の冗談を参照している。

タイラー・ベイツ

作曲家のタイラー・ベイツは、ロケットが欲しがる目を付けたラヴェジャーとして映画に登場する。

ジェームズ・ガンのカメオ

顔無きサカーラン役で脚本・監督のジェームズ・ガンがカメオ出演。

ハワード・ザ・ダック

ハワード・ザ・ダックは、本作のクレジット後のシーンで正式にMCUデビューを果たす。ハワードの主演映画「ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀」がジョージ・ルーカス製作総指揮で公開された。声は俳優セス・グリーンによって演じられている。

ショーン・ガン

映画でロケットの声を担当したのはブラッドリー・クーパーだが、撮影時にロケットを担当したのはガン監督の弟ショーン・ガン。ショーンはヨンドゥの右腕クラグリンとしても出演している。

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