ComingSoon.netより

マーベル・シネマティック・ユニバースはそれまでの集大成となる映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」を1年前に公開し、映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」にてヒーローの遺産と継承が描かれ、今年新たなフェーズへと突入する。

そんなMUC作品には多くの参照やイースターエッグが含まれており、それは後々に繋がったり、監督達曰くいまだに発掘されていないものをあるという。そんなMCUの歴史を振り返る意味も含めて、過去の作品のイースターエッグを紹介していく。今回の作品はMCU第11作目「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」。

以下、映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のネタバレを含むため注意してください。

エイジ・オブ・ウルトロン

この映画のタイトルは2013年のコミックブックのイベントから来ているが、アベンジャーズとウルトロンが関わっているだけで、この2つのストーリー上の共通点はほとんどない。コミックでのストーリーはウルトロンによって荒廃し、多くのヒーローが死亡した世界において、残されたヒーロー達が時間を越えてウルトロンを阻止しようとするもの。

バロン・ストラッカー

トーマス・クレッチマンは、マーベル・コミックに登場するアベンジャーズの敵、ヴォルフガング・フォン・ストラッカーとして登場している。コミックでは彼はナチスの一員だったが、ヒトラーの敗北を予見して日本に渡りハンドと協力して後のヒドラを組織した。ニック・フューリーとS.H.I.E.L.D.とは因縁の敵であり、第二次世界大戦時から戦い続けていた。

リヴァイアサン

冒頭のヒドラ基地に隠された数々のものの中に、ニューヨーク決戦のリヴァイアサンの死体が存在している。ヒドラはチタウリの技術を盗んで装備をアップグレードしており、ウルトロンに用いられるロボットも製造していた。

キャップの盾のアップグレード

磁石を使用してキャップがシールドを回収できるようにアップグレードされていたが、コミックでも同様に「アベンジャーズ」#6でトニー・スタークが磁石を使用してアップグレードを行っている。

ジャービスは私の副操縦士

このステッカーの内容は有名な「神は私の副操縦士」のパロディ。

ニューヨークの戦い

MCUでは、グランド・セントラル・ターミナルに「アベンジャーズ」のイベントに登場する実在のヒーローたちを記念して、別の像が設置されている。「アベンジャーズ」で破壊されたが、実際にあるのはヘラクレス、ミネルバ、マーキュリーの像である。

ヘレン・チョ博士

映画の中でキム・スヒョンが演じたヘレン・チョ博士は、マーベル・コミックに登場する天才少年アマデウス・チョの母親。アマデウス・チョはマーベル・ユニバースで最も頭脳明晰な人々の1人であり、後にトータリーオウサム・ハルクとして活躍し、現在でも細身のハルクのような見た目でヒーローとして活躍している。

ウルトロンは学ぶ

ウルトロンがオンラインになり、アベンジャーズに関する情報を求めてインターネットをスキャンし始めると、画面上にはイースターエッグのようなものが数フレームで展開していく。

その中には、有名なニュースペーパーの切り抜きを含む映画「アイアンマン」からのもの、ソーのハンマーがニューメキシコに上陸したこと、スティーブの細身だった頃、ファルコン、そしてS.H.I.E.L.D.、ホークアイやハルクについて、アイアン・パトリオット時のローディ等、MCUの歴史を一気に学んだ。

行方不明者事件

パーティの最中、ファルコンは行方不明者事件で忙しいと話すが、ウィンターソルジャー、別名バッキー・バーンズを探すために、「冷たい先導者」とまで言っている。ご存じの通り映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」の最後で彼らはバッキーの追跡を開始した。

スタン・リー

我らがスタン・リーは第二次世界大戦の退役軍人として登場し、ソー特製のアルコールに酔いしれ、彼のキャッチフレーズ「エクセルシオール」を聞くことができる。今回登場しているキャラクターではバロン・ストラッカーを作成しており、「フューリー軍曹&ハウリング・コマンドーズ」#5で初登場している。

ムジョルニア

アベンジャーズがムジョルニアを持ち上げようとしたとき、スティーブはマーベル・コミックで前例のあるムジョルニアを掴むことができる唯一の人物だった。キャップはいくつかの異なるタイミングでムジョルニアを持ち上げている。

ブラック・ウィドウはマーベル・コミックでもムジョルニアを持ち上げているが、「What If?/エイジ・オブ・ウルトロン」#3で別世界アース23223での出来事。その世界ではソーが殺されラグナロクが起き、ナターシャが新たな雷女神となった。

ピノキオ

ウルトロンにもディズニーのピノキオにも紐はない。映画のトレーラー公開時からピノキオの有名な曲「もう糸はいらない」が用いられており、ウルトロンが呪縛から解放されることが示唆されていた。

クリムゾン・カウル

スカーレット・ウィッチとクイックシルバーがウルトロンと対面する時、彼は赤いショールを着ているのが目撃されるが、これは彼の別の正体であるクリムゾン・カウルにちなんでいる。彼の初登場時の「アベンジャーズ」#54ではロボットであることを隠してヴィラン達を招集し、マスター・オブ・イービルをアベンジャーズに差し向けた。その時に用いていた姿がクリムゾン・カウルで、アベンジャーズの執事ジャービスを操って一時的にクリムゾン・カウルの正体に仕立て上げた。

インベーダーズ

この時のウルトロンのセリフは主に映画「アベンジャーズ」のイベントを参照しているが、第二次世界大戦時にキャップが率いていたヒーローチーム、「インベーダーズ」への参照も兼ねている。

ユリシーズ・クロウ

ユリシーズ・クロウのファイルには興味深い情報がたくさんあるが、その中でも最も優れているのは「所属」の項目で、彼が「インテリジェンシア」の元メンバーであったことが記されている。マーベル・コミックでは、このグループはモードック、リーダー、ドクター・ドゥームといった頭脳派スーパーヴィランの組織であった。

ワカンダ

ブラックパンサーの国の名がついにMCUで登場する。ワカンダ最大の資産はヴィブラニウムで、スティーブとトニーの歴史にも関係してくる。後の映画「ブラックパンサー」でその全容が明らかにされ、クロウのバックグラウンドも明確にされていった。

腕無し!

マーベルのフェーズ2では、「スター・ウォーズ エピソードV 帝国の逆襲」を参考に、キャラクターの誰かが腕を切断されるという流れが続いている。ここではコミックと同様にクロウの腕が切り落とされ、彼のトレードマークである機械アームを手に入れるための設定でもある。

ファンじゃない・・・

これはジェレミー・レナーが演じるホークアイが最初のアベンジャーズ映画の多くの間、彼のキャラクターがマインドコントロールされていたことを公然と「ファンではない(悪夢だった)」という事実へのメタ発言である。

ジュリー・デルピー!

私たちはジュリー・デルピーのカメオ出演を含め、スカーレット・ウィッチに誘発された幻覚でブラック・ウィドウの起源を簡単に垣間見ることができる!彼女はレッドルームのマダム・Bを演じており、そこで何が起きていたのかを示唆している。更に今後の映画「ブラック・ウィドウ」で掘り下げられることとなるだろう。

ロイ・トーマス・プレイヤーズ

幻覚のスティーブのシーンにおいて、パーティーで演奏しているバンドはロイ・トーマス・プレイヤーズと呼ばれている。ロイ・トーマスは「アベンジャーズ」#35から#104を書いた、著名なマーベルのライターだった人物。映画に登場するウルトロンやヴィジョンを作成したことでも知られている。

ウルフ、ラム、ハート

ソーがラグナロクのビジョンを見る間、彼はウルフ、ラム、ハート(鹿)に扮した3人の人物を見ている。これはジョス・ウェドンのドラマ「バフィー 〜恋する十字架〜」のスピンオフ作品「エンジェル」に登場する異次元法律事務所「ウルフラム&ハート」の名前を参照している。

ザ・ガントレット

また、ソーの夢の中では、神の手のように見えるものの上に組み立てられたインフィニティ・ストーンがある。これはもちろんインフィニティ・ガントレットを示しており、来るサノスとの戦いが近いことを暗示している。

ヴェロニカ

ハルクバスター・アーマーのコードネームはヴェロニカで、ブルース・バナーの理解者で愛した人物ベティ・ロスの名前から関連している。これはアーチ―コミックスの「ベティ&ヴェロニカ」を参考に名付けられた。

パンチアウト

これは確かに第一作目の「アベンジャーズ」でハルクがソーをフレーム外に殴り飛ばしたのを参考にしているように見えるが、最後の一撃はトニーが行っている。

バートン家

ホークアイが家族を隠していたことに驚いたコミックファンも多いかもしれないが、「アルティメッツ」の変化がどれほどMCUで形作られているかを知っていれば、おそらく予測されるべきだった。「アルティメッツ」ではローラ・バートンには3人の子供がおり、3番目の子供はナターシャ・ロマノフにちなんでナサニエルと名付けられた少年であり、コミックスにはニック・フューリーにちなんでニコルと名付けられた娘がいた。彼女らは裏切り者のブラック・ウィドウの手引きによって殺害された。

ユージン・オニールのように長い

このシーンではトニーが「長い一日だったんだ。長編小説のように」と言及しているが、実際にはユージン・オニールのようにと表現している。これはアメリカの劇作家でノーベル賞受賞者のユージン・オニールと、彼の戯曲「夜への長い航路」への言及。

私が平和を

ウルトロンはトニーが創造された時の名言を繰り返しているが、これはネヴィル・チェンバレンの演説での名言「Peace for our time」を引用したもの。

フライデーとジョキャスタ

フライデーとジョキャスタはマーベル・コミックのAIで、これはダブルイースターエッグとなる。フライデーはトニー・スタークによって作られたが、ジョキャスタはウルトロン自身によって作られたもの。フライデーは映画「ヒズ・ガール・フライデー」から取られた名前である。

専門家キャメロン・クライン

俳優のアーロン・ヒムルスタインが専門家キャメロン・クラインの役で、映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」から再び戻ってきた。彼は「ウィンター・ソルジャー」でヒドラに逆らったS.H.I.E.L.D.の職員。

ナサニエル・ピエトロ・バートン

ここで多くの人が気づく大きな展開は、クリントが彼の新しい子供をクイックシルバーにちなんで命名したことだが、彼のファーストネームである「ナサニエル」は、ジェイムズ・フェニモア・クーパーの「モヒカン族の最後」からナサニエル・「ナティー」・バンポーを参照している。バンポ―はホークアイとしても知られていた。

ニュー・アベンジャーズ・ファシリティー

ここで言われているのは新たなアベンジャーズ施設としての意味で「ニュー」が使われているが、それは映画のサントラにもある「ニュー・アベンジャーズ」からも分かる通り、新たな編成となった「ニュー・アベンジャーズ」を参照している。コミックにおける「ニュー・アベンジャーズ」はアベンジャーズが解散した後に新たに結成したチームで、キャプテン・アメリカ、アイアンマン、スパイダーマン、ルーク・ケイジ、スパイダーウーマン、セントリー、ウルヴァリン等が参加した。

私の出番だ

最後のクレジットシーンでサノスはついにインフィニティ・ガントレットを装着し、インフィニティ・ストーンズを集める準備をする。そして、アベンジャーズは映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でサノスと対峙すこととなった。

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