ComingSoon.netより

マーベル・シネマティック・ユニバースはそれまでの集大成となる映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」を1年前に公開し、映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」にてヒーローの遺産と継承が描かれ、今年新たなフェーズへと突入する。

そんなMUC作品には多くの参照やイースターエッグが含まれており、それは後々に繋がったり、監督達曰くいまだに発掘されていないものもあるという。そんなMCUの歴史を振り返る意味も含めて、過去の作品のイースターエッグを紹介していく。今回の作品はMCU第18作目「ブラックパンサー」。

以下、映画「ブラックパンサー」のネタバレを含むため注意してください。

バースト

パンサー神バーストがワカンダの成り立ちの物語で姿を現す。バーストはエジプトの太陽神ラーの子供で猫の女神でもある。5つの部族がワカンダの支配を巡って対立するが、戦士バシェンガがバーストからビジョンを受けて初代ブラックパンサーとなった。

ハート・シェイプト・ハーブ

ハート型ハーブはワカンダにのみ育つ植物で、伝説ではパンサー神からの贈り物と言われているが、ヴィブラニウムの隕石がワカンダに衝突した影響で植物が変異した物。ハート型ハーブはワカンダの王ブラックパンサーのみが得ることを許可されており、王となるには現在のブラックパンサーを倒したり、ワカンダの6人の偉大な戦士と闘ったり、その価値を証明するための試練を受けなければならない。ハート型ハーブを摂取するとスーパーソルジャーレベルの身体能力や感覚が強化され、完全な暗闇でも見通し、匂いを追跡し、敵の心拍数も聞こえる。

バシェンガ

戦士バシェンガはパンサー神を崇拝し初代ブラックパンサーとなってワカンダを支配して守護した。ワカンダは代々彼の血族が支配しており、ティ・チャカやティ・チャラも彼の子孫となる。また、映画においてヴィブラニウムが発掘され、シュリの研究所がある山の名前がバシェンガ山として登場。

オークランド

映画「ブラックパンサー」の監督を務めたライアン・クーグラーが生まれたカリフォルニア州オークランドは、彼の手掛けたメジャーな3つの映画「フルートベール駅で」、「クリード チャンプを継ぐ男」、「ブラックパンサー」で重要な場所となる。

オークランドは1966年に黒人民主主義運動・黒人解放闘争を行ったブラックパンサー党が結成された場所。結成メンバーのヒューイ・P・ニュートンは銃や槍を持ち、編み込まれた王座のような椅子に座った写真を撮った。そのイメージは映画「ブラックパンサー」の広告ポスターの元ネタとして使われている。

グレイス・ジョーンズ

ドーラ・ミラージュは背が高くスキンヘッドという見た目から、長身でモデルや歌手として活躍したグレイス・ジョーンズと例えられている。

パブリック・エナミー

1992年のオークランドを舞台としており、クーグラー監督は主要なヒップホップグループにも敬意を表している。パブリック・エナミーは力強く政治的な意味が強い曲を打ち出しており、彼らのポスターがウンジョブの部屋に貼られていた。

ジモ

ジモのニュースが流れており、映画が「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」から1週間後であることを確認している。「シビル・ウォー」においてティ・チャラの父ティ・チャカが死亡し、彼がブラックパンサーを引き継いだが、急な対応だったため正式な儀式が執り行われていない。

サンビサ森

ティ・チャラがナキアを迎えに行ったサンビサ森は、ナイジェリアの南東部に位置するボルノ州に実在する。

キルモンガーのマスク

映画がコミックを完全に再現することが出来ないことも多いが、映画のエリック・キルモンガーのコスチュームはうまく落とし込まれている。彼が大英博物館からヴィブラニウムを奪う時にアフリカのマスクを称賛し、その中の一つを奪って後に使用している。それはコミックで見られるキルモンガーの姿を表現している。

シュリ

ティ・チャラの妹シュリはMCUでも天才的頭脳の持ち主で、それはトニーにも匹敵するという。それもあって、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」では複雑なプロセスを踏む、ヴィジョンのマインド・ストーンを取り除こうとしたほど。また、コミックでは彼女はブラックパンサーになることに憧れており、ティ・チャラが不在となった後、一時的に彼女がブラックパンサーとなったこともある。映画の最初の儀式中に彼女が手を挙げるのはそのための演出。

またシュリが着ているTシャツの紋様はガーナのアカン人が用いるアディンクラ・シンボルの1つで、ワワ・アバは強さや忍耐を象徴するもので、困難を乗り越えて忍耐する個人を鼓舞するもの。

エムバク

コミックではエムバクは「マンエイプ」として知られているが、現在において「マンエイプ」と言う呼称は人種差別的であるため、映画においてこの名前が使われることはない。しかし、キャラクターとしてエムバクは映画に適応され、ホワイトゴリラの要素を上手く取り入れている。エムバクはティチャラとの決闘においてホワイトゴリラを模したマスクを着け戦いに挑んでいる。

コミックにおいてワカンダを支配するパンサーカルトはライバルのホワイトゴリラカルトを禁止したが、ジャバリ村のエムバクはそれを復活させ、ワカンダ近くに住む珍しいホワイトゴリラを殺害し、その血を浴びて肉を食べることで神秘的な力を与えられた。

アンセストラル・ディメンション

ハート型ハーブを摂取したティ・チャラが訪れる先祖ディメンションが登場するが、コミックではジャリアとして知られる場所。ワカンダの集合的記憶の場所で、魂の行く死後の世界。コミックではカバルによって琥珀の閉じ込められたシュリは生死が停滞状態に陥り、魂はジャリアへと向かった。ティ・チャラは彼女を救い出すべく、マニフォールドの協力でジャリアから彼女の魂を回収し復活させた。

それは何?

彼女はまだ10代の少女であることを再確認させるシーンがあり、シュリは現実世界においてVineアプリで拡散されたミームを引用している。警察の履き物に関してからかった動画から、同様のセリフをティ・チャラのサンダルに対して引用している。これはブランドがわからない履物などに対して、大げさに聞くものとして定着した。

古いアメリカ映画

シュリがティチャラに渡す新しいシューズがあり、それはヴィブラニウムを用いたもので、全自動で履くことができ、衝撃と音を吸収する。シュリは父と見た映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」から引用しており、それをスニーカーと呼んだ。

紫色のライン

ブラックパンサーは全身が黒いため、コミックでは黒い背景に彼を描くとき、紫色で輪郭が描かれてきた。映画ではその紫色のラインをコスチュームのデザインとして取り込んでいる。

スタン・リー

我らがスタン・リーはクロウを待つために訪れたカジノで登場しており、ティ・チャラの賞金を預かった。リーはブラックパンサーを「ファンタスティック・フォー」#52でアフリカのヒーローとして初登場させており、ティ・チャラはファンタスティック・フォーをワカンダに招き、協力してユリシーズ・クロウを倒した。

クロウの手

ウルトロンに切断されたクロウの腕は武器を備えた義手となり、それがワカンダ技術によるものだと明らかにした。これはコミックで姿と近くなっており、ヴィブラニウムを奪ってワカンダに侵入したクロウはティ・チャカを殺害し、まだ若かったティ・チャラの攻撃によって腕を失った。その後、再びワカンダへ攻撃を仕掛け、ファンタスティック・フォーと協力したティ・チャラと対峙したが巨大な音響変換装置に飛び込んでスーパーパワーを得た。

「貴様のつくすべての息が私からの慈悲だ」

クロウを捕えて彼が慈悲を乞うとティ・チャラは「貴様のつくすべての息が私からの慈悲だ」と言い放つが、これはコミックから直接参照されているセリフとなる。国の王同士、友好関係を築いていたティ・チャラとネイモアだったが、「アベンジャーズ VS X-MEN」においてアベンジャーズを匿っていたワカンダに対し国を浸水させるほどの攻撃を行った。それ以来、ブラックパンサーはネイモアへの復讐を誓ったが、迫る世界的危機の前に協力関係を保っていた。そして、ブラックパンサーは「タイム・ランズ・アウト」において遂に復讐を果たした。その時にネイモアに放ったセリフがクロウにも使われた。

また白人を治療

ナキアを守るためにエベレット・ロスは重症となり、ティチャラは難しい決断の中で彼をワカンダに連れて帰った。そこでシュリが「再び」白人男性を治療すると発言をしていた。これは映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のクレジットシーンで見せたバッキー・バーンズのことを示している。

キルモンガーに滝へ投げられる

キルモンガーがティ・チャラに勝利し、彼を滝に投げ入れるが、これはコミックでのシーンを再現している。「パンサーズ・レイジ」と呼ばれるストーリーの「ジャングル・アクション」#6で描かれ、キルモンガーが初登場した時のもの。

金のネックレスのスーツ

妹のシュリがティチャラに新たなコスチュームを2つ提示し、一方は金色で派手なネックレスのものだった。これは1990年代後半のブラックパンサーのコスチュームを参照しており、更にこのコスチュームをキルモンガーが終盤にかけて使用するため、映画のプロットとして機能している。着用するとそれがヒョウのような柄であることが判明し、コミックでキルモンガーの相棒のヒョウ、プレイを示唆するものとなっている。

VSサイ

映画終盤での決戦において、ワカンダ軍は秘密兵器、ヴィブラニウム製の鎧を纏ったサイを解き放つ。ブラックパンサーと戦う姿が描かれるが、これはコミックから直接参照しており、「ジャングル・アクション」#9で実際にサイとティ・チャラは戦った。

トレバー・ノア

シュリの研究室でロスをサポートするAIのグリオの声を担当するのは、南アフリカ出身の「ザ・デイリー・ショー」等で知られるコメディアンのトレバー・ノア。

ムーンライトからのカメオ

ライアン・クーグラーが務めた3つの作品は高く評価されており、アカデミー賞を受賞した映画「ムーンライト」の監督バリー・ジェンキンスの意見を望んでいた。彼は様々な若い監督から脚本に関する意見を貰い製作した。映画の最後に「あなたは誰?」と尋ねた少年は、映画「ムーンライト」で主人公シャロンの少年時代を演じたアレックス・ヒバートである。

親子のブラックパンサー

映画の全体的なテーマとして父親の人生が重要であり、父親の遺産によってキルモンガーは何百人もの人を殺し、ワカンダに戻ってくる方法を見つけた。ティ・チャラは父が完璧な人間ではなかった真実と戦っている。

クーグラーはフラッシュバックを使って父と息子のつながりを巧みに表現した。映画の1992年のシーンでティチャカを演じたのはアタンドゥワ・カニで、彼は年を取った現在の時に登場するティ・チャカを演じたジョン・カニの息子である。更に親戚ではないが、奇妙なことにズリの現在と過去をフォレスト・ウィテカーとデンゼル・ウィテカーが演じている。

ホワイト・ウルフ

映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のクレジットシーンでバッキー・バーンズはワカンダで眠りについたが、既に彼は目覚めてシュリは彼に経過を確認しに来ていた。バッキーは子供たちから「ホワイト・ウルフ」と呼ばれており、それはコミックにおけるティチャラの兄にあたる人物ハンターを指す名前でもある。

ハンターは飛行機事故によって両親を失い、若き彼はティチャカによって養子に取られたが、ティチャカの正統な後継者がティチャラだったため、ハンターは秘密警察のトップホワイト・ウルフとなった。ティチャラが王位を継いだ後、秘密警察が解散されたため、ハンターはワカンダを去り傭兵になった。

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