マーベル・シネマティック・ユニバースはそれまでの集大成となる映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」を1年前に公開し、映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」にてヒーローの遺産と継承が描かれ、今年新たなフェーズへと突入する。

そんなMUC作品には多くの参照やイースターエッグが含まれており、それは後々に繋がったり、監督達曰くいまだに発掘されていないものもあるという。そんなMCUの歴史を振り返る意味も含めて、過去の作品のイースターエッグを紹介していく。今回の作品はMCU第23作目「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」。

以下、映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」のネタバレを含むため注意してください。

サンドマン

映画の最初にニック・フューリーとマリア・ヒルは、メキシコでエレメンタルズが起こした嵐の被害現場を訪れる。そこで2人は地のエレメンタルズと遭遇し、ヒーローのクエンティン・ベックと出会う。この地のエレメンタルズは砂を集めたような姿をしており、映画「スパイダーマン3」にも登場したサンドマンがベースである。コミックではサンドマンことウィリアム・ベイカーは犯罪者で、刑務所から脱走して原子力実験中の試験所に逃げ込んだ結果、実験の影響によって体が砂に変わり自在に操る能力を得た。

「463」

フューリーとヒルがサンドマンと遭遇する時に映る車のナンバーは「463」だが、これはサンドマンが初登場した1963年発売の「アメイジング・スパイダーマン」#4を参照している。もちろん作成者はスタン・リーとスティーヴ・ディッコ。

キャプテン・アメリカの死

校内ニュース番組では「インフィニティ・ウォー」と「エンドゲーム」で死亡したヒーロー達を追悼しているが、その中にはキャプテン・アメリカも含まれていた。スティーブは過去に留まることを選択したことで、世間に対しては混乱を招かないよう死んだことにしているようだ。

メイおばさんのホームレス援助

映画でメイおばさんはホームレスの募金活動を行い、スパイダーマンとしてピーターにも手伝ってもらっていた。メイおばさんはホームレスの援助をよく行っており、コミックでもブラン・ニュー・デイズ時の「アメイジング・スパイダーマン」#552でホームレスシェルターでボランティアを行っている。PS4「Marvel’s Spider-Man」でもこの設定を取り入れている。

アイアン・スパイダーと記者

映画においてスパイダーマンがメイおばさんの募金活動に協力して出席した時、彼は記者に囲まれて「次のアイアンマンとなるのか?」「アベンジャーズのリーダーなのか?」等様々な質問をされ戸惑いを隠せなかった。コミックでは厳密にはアイアン・スパイダーを着てはいなかったが、アイアン・スパイダーをトニーからもらい着ていたシビル・ウォー時に、彼はスパイダーマンの正体がピーター・パーカーであると報道陣の前で明かした。

シンクロニー銀行

ハッピー・ホーガンがメイおばさんの下へ訪れる時に、シンクロニー銀行のボードを持って現れるが、実際にクレジットカードのマーベル・マスターカードを発行している銀行でもある。

クラッシャー・ホーガン

スパイダーマンの最初期の敵であるクラッシャー・ホーガンは、MCUでも存在している。コミックではピーター・パーカーが能力を得てすぐに力を試すため、クラッシャー・ホーガンと対戦して3分間リング上にいれたら100ドルというレスリングゲームに参加。ピーターは彼を倒し、それを見たテレビプロデューサーの誘いでテレビ出演してスターとなっていく。この対戦したクラッシャー・ホーガンのポスターが、同じ内容で登場している。メイおばさんによるホームレスの募金活動の時に現れたハッピーの後ろに、そのポスターは存在している。

ピーターの誕生日

劇中のパスポートからピーターの生年月日が判明し、誕生日は8月10日であることがわかる。これはスパイダーマンが初登場した「アメイジング・ファンタジー」#15の発売日、1962年8月10日を参照している。

ベンおじさんのスーツケース

ピーターがヨーロッパ旅行へ出かける際に使用するバックには「BFP」と記載されており、これはピーターの亡くなったベンおじさんのものだったことが分かる。MCUではベンおじさんについて言及することは少ないが、ベンおじさんの本名はベンジャミン・フランクリン・パーカーで「BFP」となる。

ピーター・ティングル(ピータームズムズ)

スパイダーマンの能力として有名なものの1つは、危険を察知する能力であるスパイダーセンス。MCUにおいてはこれまで明確な言及はされてこず、「インフィニティ・ウォー」でその片鱗を垣間見せる程度だった。今回の映画ではスパイダーセンスに独自の名前が与えられ、「ピーター・ティングル(ピータームズムズ)」とメイおばさんに呼ばれていた。スパイダーセンスは危険を知らせることはできるが、どんな危険が迫ってくるのかはわからない。しかし、映画の終盤でこの「ピーター・ティングル(ピータームズムズ)」は重要な役割を果たすこととなった。

ブラッド・デイヴィス

MJを狙うピーターの恋敵として登場するブラッド・デイヴィスは、コミックに登場するキャラクター。1979年の「アメイジング・スパイダーマン」#188にのみ登場したキャラクターで、MJがデートするエンパイア・ステート大学のクォーターバック。

ネッドとベティ

ネッドとベティは偶然席を入れ替えられた結果、意気投合し、およそ9時間で恋愛関係に発展した。コミックにおいてもネッド・リーズとベティ・ブラントは恋愛関係にあった。ネッドとベティは同じデイリー・ビューグルで働いており、後に彼らは結婚した。しかし、ネッドは洗脳されてホブゴブリンにさせられたり、最終的には暗殺され死亡した。MCUのネッドはガンケ・リーをベースとしているため、これらの悲劇は起こらないままひと夏の恋は終わった。

機内の映画

ピーターが乗る機内の映画ではサノスによって半減された人々のドキュメンタリー「ザ・スナップ」、世界にオープンになった「ファインディング・ワカンダ」、MCUで暗躍を続けた「ハンティング・ヒドラ」、コミックでのキャラクターを示唆する「ノヴァ:アインシュタイン・ローゼン・ブリッジとエリック・セルヴィグ博士」、「エンドゲーム」で死を迎えた「ハート・オブ・アイアン:トニー・スターク・ストーリー」がある。

「ASM212」

ピーター達がヴェネツィアを訪れた時、船に乗って移動していたが、この時にネットの後ろには「ASM212」と記載された船がある。これは1981年の「アメイジング・スパイダーマン」#212を示しており、この時に水の性質をもつヴィラン、ハイドロマンが初登場した。

ハイドロマン

ピーター達がヴェネツィアを訪れていた時に水のエレメンタルが現れ、ピーターは水の敵に対して苦戦した。このエレメンタルはコミックにおけるハイドロマンをベースとしており、貨物船の乗組員だったモリー・ベンチがスパイダーマンとネイモアの戦いに巻き込まれ海に落ち、水中実験の影響で体を水に変える能力を得た。この設定は映画でもフラッシュが言及しているが、MJにネットのフェイク情報だと信じてもらえなかった。

ホテル・デマテイス

ピーター達がヴェネツィアで泊まるホテルはホテル・デマテイスであり、これはスパイダーマンの有名なストーリー「クレイブンズ・ラスト・ハント」等を手掛けたことで知られる、J・M・デマテイスを参照している。

フューリーとスパイダーマン

映画でフューリーとスパイダーマンが協力することとなるが、コミックでは「シークレット・ウォー」において、フューリーが秘密作戦の為にスパイダーマン等ヒーローを集めてラトベリアに潜入した。この時にステルススーツを与えられるが、この任務で悲劇が起きヒーロー達の記憶は改ざんされた。またフューリーとスパイダーマンが密接に絡むのはアニメ「アルティメット・スパイダーマン」で、大きな被害を出した未熟なピーターをフューリーが鍛えようとする。

アース616とアース833

ピーターがニック・フューリーに接触された後、彼はヴェネツィアで共に戦ったクエンティン・ベックと出会う。彼は別の世界アース833から、ピーター達の世界アース616に来たと言及した。アース616はもちろんコミックにおける正史世界の番号であり、MCUにおける正史世界としてこのナンバーが使われたようだ。コミックにおけるアース833はスパイダーUKの世界であるが、インカージョンによって消滅してしまった。原因は違えど地球が滅ぼされたという点では共通している。

エレメンタルズ

映画のヴィランとして登場している4元素を司るエレメンタルズは、コミックのスパイダーマンに登場するヴィラン達をベースとしている。しかし、これらのキャラクターとは別に、エレメンタルズというチーム自体はコミックにも登場している。エレメンタルズは「スーパーナチュラル・スリラー」#8で初登場し、ヘルファイアが火、ハイドロンが水、マグナムが地、ゼファーが風を操るヴィランチームだった。超次元のヒューマノイドであり、後にミズ・マーベル時代のキャロル・ダンバースと戦った。ダークレイン時には彼らを研究するノーマン・オズボーンによって、異星人である可能が推測されている。

トニーからのサングラス

ピーターはフューリーからトニーの形見を渡されるが、結局はフューリーの協力要請を拒否し旅行に戻った。しかし、フューリーによって旅行の計画は完全に操作され始め、エレメンタルズが現れるプラハに行くこととなった。ピーターはその道中でトニーの形見の中身を見て、そのサングラスに人工知能E.D.I.T.H.(イーディス)がいることを知る。このサングラスは「シビル・ウォー」時からかけているもので、「ホームカミング」や「インフィニティ・ウォー」、「エンドゲーム」でも同型のサングラスをかけている。

コミッククリエイター達

ピーター達がヴェネツィアから去る時に、背景には宿屋やレストランを宣伝する看板がある。それはイタリア語化されたスパイダーマンの歴代クリエイター陣の名前で、ライターのロジャー スターン、ブライアン・マイケル・ベンディス、ジェリー・コンウェイ、デイヴィッド・ミッチェリーニ、ダン・スロットが記載されている。

ディミトリ

ピーター達が乗るバスの運転手を務めるフューリーの部下はディミトリと言い、コミックにも重要なキャラクターを連想させる名前。ディミトリ・スメルジャコフと言えば変装を得意とするヴィラン、カメレオンで、クレイブン・ザ・ハンターの異母兄弟。彼が劇中でヴィランとなることはないが、「あの」フューリー達の部下であり、その素顔は本物か・・・。

ステルススーツ

スパイダーマンであることがばれることを危惧したピーターに、フューリーは新たなスーツを渡した。それは暗闇に紛れるステルススーツとして機能する真っ黒なスーツだった。コミックでもステルススーツは存在し、黒に赤いネオンが光るデザインとなっていた。ピーターはホブゴブリンと戦うためにこのスーツを作成し、消音機能や周囲の光を歪めて見えなくする機能もあった。後にスカーレッド・スパイダーが用いるようになったり、新たなステルススーツが作られている。

モルテンマン

ミステリオとスパイダーマンはプラハで火のエレメンタルと対峙するが、金属を吸収してパワーが増大していき苦戦を強いられた。火のエレメンタルはモルテンマンがベースとなっており、マーク・ラクストンはスペンサー・スマイス博士の助手として新たな液体金属の研究を行っていた。彼はそれを売って金にしようと盗もうとしてもみ合いになり、彼はその液体金属を自身にこぼしてしまい、皮膚がそれを吸収して超人的な身体能力と熱を発する力を得た。またマーク・ラクストンはリズ・アランの義理の兄でもある。

「ASM28965」

モルテンマンとの戦いの間にやってくるS.H.I.E.L.D.の車両のナンバープレートに「ASM28965」と記載されていた。これは1965年9月に発売された「アメイジング・スパイダーマン」#28を参照しており、この号でモルテンマンが初登場している。

ミステリオの緑コスチューム

クエンティン・ベックはエレメンタルズをすべて倒した後、ピーターと話し、ベックがアイアンマンの後継者であるべきだとE.D.I.T.H.を渡された。これこそがクエンティンの計画であり、彼は精巧なホログラムによってミステリオというヒーローをでっちあげ、ヒーローとして世界に名を馳せようとしていた人物だった。彼は自身のスーツを脱いで全身緑の状態となるが、コミックではこちらの姿の方がなじみ深い。コミックでのミステリオは映画のような鎧はなく、全身緑に紫のマントを着る姿が基本的なコスチュームであるためより近いものとなっている。

アイアンマンとの繋がり

ミステリオの技術は映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でトニーがプレゼンしたB.A.R.F.を生み出した物であり、ドローンの技術などは映画「アイアンマン」でオバディアに叱責されていた科学者であったことが明かされた。元スターク・インダスタリーズの従業員等のような表に出てこない天才達は結託し、自分たちが作り上げた「ヒーロー」として世界に認められようと暗躍していた。

ミステリオの仲間達

ミステリオの仲間たちにはコミックから参照されているキャラクターが多数いる。エネルギーを偽装するためのEMPジェネレーターを操作していたヴィクトリア・スノーは、スターク・インダストリーズの元従業員でウィップラッシュのガールフレンドだった人物。ミステリオの衣装を担当していたジャニス・リンカーンはトゥームストーンの娘で、女性ビートルとなってバロン・ジモ達に協力したヴィラン。

「MTU83797」

ピーターがミステリオの嘘をフューリーに知らせようとして彼の車に乗るが、その車両のナンバープレートは「MTU83797」と記載されている。これは1979年7月に発売された「マーベル・チームアップ」#83を参照しており、スパイダーマンはブーメラン達と戦うために、ニック・フューリー達と協力した号。

ゾンビアイアンマン

ミステリオはゾンビ姿のアイアンマンを見せることで、ピーターを精神的にも苦しめた。マーベルでのゾンビといえばコミックシリーズ「マーベル・ゾンビーズ」が知られており、ゾンビウイルスによってヒーロー達はゾンビ化して人々を貪り、果てはギャラクタスをも貪って宇宙に飛び立った。

ミステリオの力

映画においてミステリオはホログラフィックとドローンを用いてリアルな映像と、物理的ダメージを表現してスパイダーマンを苦しめた。それはE.D.I.T.H.を手に入れたことで更に強大になり、スパイダーマンは為すすべなく電車にひかれた。コミックにおいても同じような能力であるが、彼は元々映画スタントマンで特殊効果のデザインを手掛けていた。スターになりたいという願望から彼は特殊効果を用いてスパイダーマンの名を貶めて、そのスパイダーマンを倒すことで名を馳せようとした。彼の能力は時に最悪の結果を生み出すことにもなり、別世界のストーリーではウルヴァリンに幻影を見させてX-MEN全員を殺させた。

Back In Black

ミステリオに敗れ留置所から逃れたピーターは、ハッピーに連絡を取って救援に来てもらった。ピーターはスーパーヒーローとしてミステリオに立ち向かう決心をし、新たなスーツの作成に着手した。その姿はトニーを彷彿とさせ、この時にハッピーが流した音楽はAC/DCの「Back In Black」であり、映画「アイアンマン」でも使用されているファンには聴き馴染みの曲だ。そのタイトルはある意味でコスチュームの黒にも言及しているのかもしれない。スパイダーマンのストーリーでも「Back In Black」が存在し、シビル・ウォー後に彼はブラックコスチュームを再び着用し、復讐と彼の怒りを示すものとなっている。

アイアン・スパイダー

ピーターはトニーのアーマー作成マシンを使って新たなスーツの構築に着手する。その時、いくつかの既製スーツが表示されるが、この中でも目立つのはよりコミックに近い姿であるアイアン・スパイダー。映画では赤や青といったスパイダーマンの配色に加えてアイアンマンの金色があしらわれていたが、ここでのアイアン・スパイダーはコミックに忠実な赤と金色となっている。

ベロシティー・スーツ

既製スーツの中にはPS4ゲーム「Marvel’s Spider-Man」から、ヴェロシティスーツが登場している。アーティストのアディ・グラノフによって作成されたゲームオリジナルスーツで、名前の通りスパイダーマンに超スピードを与えるスーツとなっている。

赤と黒のコスチューム

ピーターは新たなスーツに様々な機能を複合させ、新たな配色として赤と黒を選択する。コミックにおいても赤と黒の組み合わせのコスチュームはいくつか登場している。最も近しいスーツで言えば、ドクター・オクトパスがピーターの体を乗っ取りスパイダーマンとして活動していた頃の「スーペリア・スパイダーマン」のスーツだろう。ピーターのクローンであるベン・ライリーのスパイダーマンスーツもボディのクモが黒色で、ケインも赤と黒のコスチュームである。別世界のスパイダーマンで言えばマイルズ・モラレスが黒をメインとした黒赤のコスチュームである。

ミステリオと橋

ミステリオとの最終決戦はロンドンのタワー・ブリッジが舞台となり、合体された巨大なエレメンタルズを映すドローンと戦った。コミックにおいてもミステリオとスパイダーマンが最初に戦った場所はニューヨークのブルックリン橋で、スパイダーマンはミステリオに成すすべなくイースト川に落ちた。

盾とハンマー

スパイダーマンはミステリオのドローンとの戦いで、その数に苦戦を強いられウェブを使い切ってしまう。そこで彼は破壊されたドローンの武器を使い、落ちていたタワー・ブリッジの看板を拾い上げて盾にした。これはもちろん映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」のキャプテン・アメリカを彷彿とさせる姿であり、彼はアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーからヒーローとしての意志を受け継いでいると言える。ハッピーも盾の骨董品をドローンに投げつけるが、いかにキャップが偉大なのか再認識することとなった。

スパイダーマンとミステリオの戦い

スパイダーマンとミステリオの最終決戦で、ミステリオはスパイダーマンにホログラムによる幻影を見せて攻撃するが、スパイダーマンはピータームズムズ(スパイダーセンス)を用いて勝利する。これはアニメ「スペクタキュラー・スパイダーマン」でのミステリオとの戦いを彷彿とさせ、アニメでもスパイダーマンはミステリオの幻覚をスパイダーセンスで突破している。また同ミステリオの回では幻覚でスパイダーマンに電車を通過させるシーンが存在し、映画では本物の電車にひかれてしまった。

自らの武器で死ぬ

映画ではクエンティン・ベックが仲間の警告を無視して、自身に近い場所でドローンを使った。スパイダーマンとの戦いの中でドローンの銃撃を自身に受け、結果クエンティン・ベックは死亡した。自分の武器で死ぬのはスパイダーヴィランの宿命かもしれない。サム・ライミ版の映画「スパイダーマン」のグリーン・ゴブリンは自身のグライダーで串刺しになって死亡し、映画「スパイダーマン2」ではドクター・オクトパスが自身の核融合の実験を破壊して共に沈み、映画「スパイダーマン3」ではニュー・ゴブリンことハリーが自身のボードでヴェノムに殺されている。

サイクロン

空気のエレメントはミステリオに既に倒されたとされたが、MJが回収したドローンの映像投射機で見ることができる。このキャラクターはコミックでのサイクロンをベースとしており、それはミステリオとの最後の戦いを終え、ピーターがMJと再会する時に映る車のナンバープレートで確認できる。ナンバーは「TASM143」でサクロンが初登場した「アメイジング・スパイダーマン」#143を参照しており、フランス人エンジニアのアンドレ・ジェラールが強い竜巻を発生させる兵器を開発するがNATOの上司が非現実的だと拒否したため、彼はコスチュームを作成してサイクロンとして犯罪に走った。

自撮り

PS4のゲーム「Marvel’s Spider-Man」から参照されているのは、スパイダーマンがニューヨークを飛ぶ中で自撮りをするのも含まれている。ゲーム「Marvel’s Spider-Man」にはフォトモードが存在し、あらゆるタイミングで写真を撮ることが可能だが、自撮り風の写真を撮ることも可能となっている。特にピースサインで自撮りするのはゲームと同じポーズで、意図していることがうかがえる。

J・ジョナ・ジェイムソン はどこだってJ・K・シモンズ

ミッドクレジットシーンではスパイダーマンとMJのスウィングの後、この事件の結果が明らかとなる。クエンティン・ベックは死ぬ前にデイリー・ビューグルへスパイダーマンが悪であるという偽情報を流し、ピーター・パーカーがスパイダーマンであると明かしてしまう。この情報を公開したのはもちろんデイリー・ビューグルのJ・ジョナ・ジェイムソンである。彼は別世界であるサム・ライミ版映画「スパイダーマン」シリーズのJ・ジョナ・ジェイムソンと瓜二つで、J・ジョナ・ジェイムソンはどの世界でもJ・K・シモンズの姿なのだろう。

明かされた正体

スパイダーマンがピーター・パーカーであることが暴露されてしまったが、前述の通りコミックにおいてもスパイダーマンの正体を明かしたことがあった。結局、彼が正体を明かしたことで、ピーターの回りの人間がヴィランから狙われることとなり、逃亡生活を強いられかなり危険な状態に陥った。最後は瀕死のメイおばさんを救うためにピーターとMJはメフィストと契約し、二人の結婚や様々な出来事が改変されてピーターの正体も世間に明かされていない状態となった。今後のMCU世界ではどのようなスパイダーマンの苦難が描かれるのか。

スクラルのタロス

最後のクレジットシーンでは、ファンでも予想していなかったであろうニック・フューリーまでもが偽物だったという事実。ニック・フューリーに成り済ましていたのは映画「キャプテン・マーベル」に登場したフェイスシフト能力を持つスクラル人のタロス夫妻。彼は「キャプテン・マーベル」でニック・フューリーと協力関係になっており、言動が怪しかった点やフューリーとして少しレベルが低かった理由が判明した。

ニック・フューリーと宇宙

最後のクレジットシーンで地球にいたニック・フューリーはスクラル人のタロスで、フューリーはスクラル人達と共に宇宙船に乗っている事が明かされた。コミックにおいて、フューリーは宇宙からの脅威から地球を守るべく、密かに彼は先手を打つ形で脅威を取り除いてきた。そのブラックオプス任務の実態は「オリジナル・シン」で明かされ、最後に彼は新たなウォッチャー、アンシーンとなった。映画では一体どんな理由で宇宙にいるのか、今後の映画で明かされるかもしれない。

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