公開中の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」ではマーベル・コミックスに関連した要素や参照が多く存在している。映画に登場した多くのイースターエッグについて紹介。

以下、公開中の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のネタバレが含まれますので注意してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

ディフェンダー・ストレンジ

「ドクター・ストレンジ2」でアメリカ・チャベスが初めてコンビを組んだスティーヴン・ストレンジは、ハルク、ネイモア、シルバー・サーファー、彼自身でチームを結成したチーム、ディフェンダーズのコスチュームを着た変異体となる。正史世界のストレンジは嫌がるが、ディフェンダー・ストレンジはポニーテールの髪型で彼の世界のソーサラー・スプリームであり、スペイン語を話すことができることも明らかにされた。

ヴィシャンティの書

魔術師が勝利を収めるために必要なあらゆるものを与える力を持つ魔力の書。初代ソーサラ・スプリームのアガモットと、彼が結成したヴィシャンティと呼ばれる神のような存在によって作られた。ある空間に保管されているこの本は、「ドクター・ストレンジ2」でスカーレット・ウィッチと戦うために複数のストレンジが探し求めていた。

ザ・ダークホールド

「ヴィシャンティの書」の対極にある「ダークホールド」は、「呪われた書」として知られる書物である。「ワンダヴィジョン」の最後にワンダ・マキシモフがアガサ・ハークネスから奪ったもので、その本の堕落した力はワンダの魂を暗くし、どんな犠牲を払ってでも子供たちと再会したいと思わせた。また「ダークホールド」はドラマ「エージェント・オブ・シールド」や「ランナウェイズ」にも登場した。「ダークホールド」は地球に存在する邪神クトーンによって書かれた黒魔術を書き記し収集したもの。

『マルチバースの壮大な尺度』

ディフェンダー・ストレンジは生前、アメリカ・チャベスから力を奪って死なせてしまうのも厭わなくなり、その際、ストレンジは「より大きな善のため」と主張し、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の時のストレンジと同じ引用と論理の「マルチバースの壮大な尺度では、彼らの犠牲が命よりも大きな意味を持つ」を用いた。MCUのストレンジはスパイダーマンの多世界の敵を死なせることに言及していたが、別のディフェンダー・ストレンジは同じ論理で、アメリカを殺そうとすることを正当化している。

ガルガントス/シュマゴラス

ガルガントスはアメリカ・チャベスを誘拐しようとしたもう1人の怪物である。ドクター・ストレンジの古典的な敵であるシュマゴラスに似ているが、著作権の関係で名前が変更されている。スカーレット・ウィッチに召喚されて彼女の命令に従うガルガントスは、マーベルの「ホワット・イフ…」のストレンジ・スプリームが超自然的クリーチャーを召喚したことに似ている。

ドクター・ストレンジが召喚した斧

ガルガントスとの戦いで、ドクター・ストレンジは戦斧を召喚するが、それはまさに「アンガルーマスの斧」である可能性が高い。これは、ジェイソン・アーロンとクリス・バチャロによる2015年のコミックスで、彼が振るった強力な武器。

ガルガントスに対して使用されたコミックスの呪文

ガルガントスとの戦いの間、ドクター・ストレンジと現ソーサラー・スプリームであるウォンが見せた呪文の中には、デナックの悪魔(体のない巨大な怪物の手)のように、コミックに対応するものがあるように見える。クラカンの鎖は、ガルガントスを拘束するために使用されている。

スパイダーマンの話し

ドクター・ストレンジとウォンがアメリカ・チャベスとマルチバースについて会話する中で、スパイダーマンと「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の出来事が話題になる。これには、彼のウェブは一体どこから出ているのか(トム・ホランドがトビー・マグワイアの有機的なウェブに好奇心を抱くのに似ている)という、おなじみの混乱が含まれている。

『ワンダヴィジョン』のテーマ

ガルガントスが魔術で召喚されたことを知ったドクター・ストレンジは、ワンダ・マキシモフの力を借りることを提案する。この時、Disney+(ディズニープラス)シリーズのテーマが流れ、ワンダがウェストビューの町を中心とした偽の現実で作った(そして破壊せざるを得なかった)ファンタジー生活の中で、まだ子供たちの夢を見ているシーンへと切り替わる。

その他ミスティックアーツの達人

アメリカとその力を狙うスカーレット・ウィッチの襲撃に備え、カマー・タージは要塞化され、他のミスティックアーツのマスターたちも世界中から応援に駆けつけていた。その中にはスコットランドからのマスターも含まれており、そのうちの1人がウォンに「もう一度あなたと死闘を繰り広げることができるなんて光栄です」と挨拶している。この「死闘」というセリフは、マッド・タイタンであるサノスのことのように感じられる。

マスター・ハミヤ

ストレンジとウォンが外でワンダと戦っている間、アメリカ・チャベスはマスター・ハミヤによって守られているのが見えた。マスター・ハミヤは、映画「ドクター・ストレンジ」でスティーヴンが当初エンシェント・ワンと思い込んでいた片腕を無くしている魔術師。

リントラ・ザ・ミノタウロス

ミノタウロスのリントラは、集まった魔術師の中にいる。コミックに登場する古典的なキャラクターであるリントラは、実は生まれつき魔法を使うことができるエイリアン。一時はドクター・ストレンジの弟子にもなり、現在はストレンジの魔法学校で教える本格的な魔術師として活躍している。

ヴィジョンのインフィニティ・ウォーでの死

「ドクター・ストレンジ2」ではヴィジョンの役割は限られていたが、スカーレット・ウィッチとカマー・タージの戦いの前に、彼の存在は感じられた。ヴィジョンの頭に穴を開けることの無意味さが、彼女の怒りと子供たちを取り戻したいという気持ちを煽った。

スカーレット・ウィッチは『リング』を参照

ワンダはカマー・タージに入る方法を見つけ、銅鑼に映っているところから寺院に入り、「リング」の貞子のように体をくねらせて頭から出てきた。

ヴァルトの毒蛇

スカーレット・ウィッチからアメリカを守っているとき、ドクター・ストレンジは「ヴァルトの毒蛇」を使用したが、これもコミックに登場する古典的な呪文で、毒蛇を召喚する。また「ヴァルトのブーツ」はモルドが空中を歩行するのに用いている。

リビング・トリビューナル

アメリカの揮発性パワーを使ってマルチバースを脱出したストレンジとチャベスは、いくつかの異なる宇宙を飛び回ることになった。しかし、彼らが最初に飛び越えた宇宙は、マルチバースを守る巨大な宇宙組織であるリビング・トリビューナルの本拠地であるように見えた。映画「ドクター・ストレンジ」のモルドの武器が「リビング・トリビューナルの杖」であったことにも結びつく。

ブルース・キャンベルのカメオ

アース838に到着したドクター・ストレンジとアメリカは新しい環境を探索し始め、ブルース・キャンベルが演じる「ピザ・ポッパ」と呼ばれる売り子と口論になる。サム・ライミ監督作品ではキャンベルのカメオ出演が恒例となっており、「ドクター・ストレンジ2」も例外ではない。キャンベルはライミの「スパイダーマン」3部作やその他多くのライミ作品にもカメオ出演している。

モルドがストレンジにランド・カルリジアンの挨拶をする

ストレンジがカール・モルドとの戦いを期待していたのに対し、この838版のモルドはストレンジを友人として見ていた。緊張が解け、驚くほど友好的な再会の瞬間は、「帝国の逆襲」のランド・カルリジアンのハン・ソロへの挨拶に似ており、罠に嵌められた点でも共通している。

サンクタム・サンクトラムの反対側にあるマクロード・ブックス

サンクタム・サンクトラムの向かいには、マクロード・ブックスという名前の本屋がある。これはマーベルのアーティストで、マーベルの「ニュー・ミュータンツ」の作者であるボブ・マクロードにちなんでいるのだろう。

ニサンティの砂

スティーヴンとアメリカをだまし、モルドはニサンティの砂を使って2人を眠らせた。コミックでは、ニサンティの砂は魔法の能力を一時的に無効化することができるアイテムで、コミックではストレンジの医師仲間であるニコデマス・ウエストが使用した。

ワンダ・マキシモフの家

スカーレット・ウィッチが838ワンダを操りドリーム・ウォークをする際、マキシモフ家は「ワンダヴィジョン」でワンダが作った家と同じである。

ビリーとトミーが白雪姫を見るシーン

ビリーとトミーがアース838で登場したとき、背景にはオズワルド・ザ・ラッキー・ラビットのアニメが流れていた(ディズニーのミッキーマウスの前身)。その後、テレビで「白雪姫と七人のこびと」が流れ、スカーレット・ウィッチとの出会いと重なり、善と悪のテーマや、「ドクター・ストレンジ2」のスカーレット・ウィッチの旅とミラー・ディメンションへの重要性を示唆している可能性がある。

ワンダゴア山

ダークホールドの原型の力が必要なワンダは、エルダー・ゴッズのクトーンと関係があるコミックの主要な場所であるワンダゴア山へ移動する。ワンダゴアは混沌の神クトーンがダークホールドを書いた場所である。また、ハイエボリューショナリーと呼ばれるヴィランの本拠地にもなっている。更に、コミックではワンダとピエトロの原点となる場所で、山の麓で2人は生まれ、ハイ・エボリューショナリーとワンダはクトーンの影響を受けている。

バクスター・ファウンデーション

838のクリスティン・パーマーが明らかにしたように、バクスター・ファウンデーションは既知のマルチバースをカタログ化し研究することを任務とする研究グループである。コミックでは、バクスター・ビルはファンタスティック・フォーの本拠地で、ファウンデーションはリード・リチャーズが運営しているが、838版のリード・リチャーズはこの宇宙のイルミナティのメンバーとしてジョン・クラシンスキーが演じている。

ブラックボルト

イルミナティのもう1人のメンバーであるブラックボルトは、インヒューマンズの強力な王である。「インヒューマンズ」のドラマシリーズでアース616ブラックボルトを演じたアンソン・マウントが演じているのも特徴。

クトーン

ワンダゴア山の頂上でスカーレット・ウィッチとしての王座を見つけたワンダは、クトーン自身に似た巨大なストーンゴーレムに接近された。ウォンによって明らかにされたように、クトーンは最初の悪魔であり、コミックでは彼がマーベル・ユニバースで最初の黒魔術師であることが確認された。

『X-MEN’97』からのエグゼビア教授の音楽と椅子

X-MENのエグゼビア教授がイルミナティの最後のメンバーとして、1997年の「X-MEN」アニメシリーズから彼のクラシックな緑のスーツと黄色のホバーチェアで登場した。作曲家のダニー・エルフマンは、同シリーズのテーマも取り入れている。

インカージョン

イルミナティがマルチバースへの侵入を防ぐことに重点を置いていることは、「シークレット・ウォーズ」として知られるマーベル・コミックのオリジナルと2015年のイベントの両方を予告している。どちらのストーリーも、世界と現実が衝突して壊滅的な結果をもたらすため、MCUで今後行われるアベンジャーズ級のクロスオーバーの完璧な土台となる可能性が非常に高いもの。

死んだサノス

イルミナティがドクター・ストレンジを殺すシーンで、衛星タイタンでアース838のヒーローに殺されたサノスの姿を見ることができる。

エグゼビアの言葉

正史世界のドクター・ストレンジがアース838のストレンジと違うことを信じるエグゼビアは、ストレンジにヴィシャンティの書の場所を明かす。また、「X-MEN:フューチャー&パスト」での象徴的なセリフ、「誰かがつまずき、道を見失ったからといって、永遠に失われるわけではない」を引用している。

ウルトロン・ドローン

イルミナティの警備隊として働くドローンの1機は、スカーレット・ウィッチによって首を切られた後、自分たちがウルトロンの別バージョンであることを確認する。このドローンの声を担当したのは、「ホワット・イフ…」でウルトロンの声を担当したロス・マーカンド。

ミスター・ファンタスティックの家族

クラシンスキー演じるミスター・ファンタスティックの口から明かされたように、このバージョンのリード・リチャーズには妻と子供がいる。これはコミックに見られるように、妻のスー・ストーム、息子のフランクリン、娘のヴァレリアと推定される。また、胸にある数字の「4」は、ヒューマン・トーチとシングがこの世界にも存在することを示唆している。

ブラックボルトの死

ブラックボルトは、その強力な声で衝撃波を発生させる能力を持つイルミナティの重鎮の1人だったが、スカーレット・ウィッチは彼の口を取り除いてしまい、その結果、彼は死んでしまった。これは、映画「マトリックス」の第1作目でエージェント・スミスがネオの口を取り除いてしまったことに似ている。

ペギー・カーターが歌うキャプテン・アメリカの音楽と名言

ワンダと戦っているとき、ペギー・カーター演じるキャプテンは、キャプテン・アメリカの古典的なセリフ「I can do this all day(まだやれる)」を繰り返している。2011年のキャプテン・アメリカのテーマもスコアでサンプリングされている。

616のストレンジを殺そうとするモルド

838のモルドと対峙したストレンジは、自分バージョンのモルドが過去にすでに自分を殺そうとしたことを明かす。これは、映画「ドクター・ストレンジ」のポストクレジットシーンで、モルドがすべての魔術師を排除することを宣言したときのコールバックとなる。どうやら彼は、映画の合間にすでにいくつかの試みを行っているようだ。

マキシモフ家の死去

イルミナティの最後のメンバーであるエグゼビアは、838版のワンダをスカーレット・ウィッチから解放しようと、ワンダの心に入り込む。ワンダの潜在意識は、彼女と弟ピエトロがソコヴィアで両親を失ったトラウマの瞬間を部分的に再現していることがわかる。

ドナ・ストレンジ

シニスター・ストレンジのおかげでインカージョンに苦しんでいる宇宙にたどり着き、このバージョンのソーサラー・スプリームは、616版のストレンジが真の変異体であるという証拠を求めている。これに対してストレンジは、凍った湖で溺れた妹のドナのことを相手に話す。これは、ドナがスティーヴンと一緒に泳いでいる間、彼女を救うのに失敗したコミックに従っている。

音楽の決闘(バッハとワーグナー)

このインカージョン宇宙でのストレンジの決闘では、2人の魔術師が音符やメロディーを投射物や盾に変える。「ドクター・ストレンジ2」のエルフマンの音楽では、彼らの戦いの間に、バッハとワーグナーの楽曲が聞こえてくる。この決闘のきっかけとなるピアノは、スティーヴンが事故で両手を失い、魔術の道に進む前に弾いていたピアノを思い起こさせるものでもある。

『他に道はなかった』

「ドクター・ストレンジ2」の複数の場面では、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でドクター・ストレンジがタイム・ストーンで予見していたように、複数のヒーローが負ける以外にサノスを倒す以外に方法がなく、今回もマルチバースを救う方法が他になかったというアイデアに焦点が当てられている。しかし、ストレンジがアメリカを信頼してマルチバースを救う別の方法を選んだという結末は、その考えと矛盾しており、「インフィニティ・ウォー」は例外であってルールではないことを示唆している。

ドクター・ストレンジの第3の目

「ドクター・ストレンジ2」のラストで、616版のストレンジはシニスター・ストレンジが持っていたのと同じように、自分の第3の目を開発している。コミックでは、これはスティーヴンがダークアーツに抵抗し、反撃するのを助けた真のアガモットの目だった。しかし、ダークホールドを通じて黒魔術に手を染めた結果、彼の第3の目はよりダークなものになった可能性がある。

クレア/ダーク・ディメンジョン

「ドクター・ストレンジ2」の最初のポストクレジットシーンでは、シャーリーズ・セロン演じるクレアが紹介されている。クレアはコミックではストレンジの妻であり、マーベル・ユニバースでは現ソーサラー・スプリームとなる。ファルティンの1人として暗黒次元からやってきたドルマムゥは、クレアの叔父にあたる。クレアと一緒にダーク・ディメンジョンに行き、インカージョンを解決しにいくこととなった。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は2022年5月4日より日本公開中。監督:サム・ライミ、製作:ケヴィン・ファイギ、出演:ベネディクト・カンバーバッチ、エリザベス・オルセン、ベネディクト・ウォン/レイチェル・マクアダムス、キウェテル・イジョフォー、ソーチー・ゴメス、配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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