ScreenRantより

マーベル・シネマティック・ユニバースはそれまでの集大成となる映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」を1年前に公開し、映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」にてヒーローの遺産と継承が描かれ、今年新たなフェーズへと突入する。

そんなMUC作品には多くの参照やイースターエッグが含まれており、それは後々に繋がったり、監督達曰くいまだに発掘されていないものもあるという。そんなMCUの歴史を振り返る意味も含めて、過去の作品のイースターエッグを紹介していく。今回の作品はMCU第21作目「キャプテン・マーベル」。

以下、映画「キャプテン・マーベル」のネタバレを含むため注意してください。

スプリーム・インテリジェンス

ヨン・ロッグはキャロルに「スプリーム・インテリジェンスとのコミュニケーション」がすべてのクリー兵士の進展にとって重要であると話す。しかし、それは個々人がどう見えるか話すことは禁じられており、「スプリーム・インテリジェンス」がコミックとは異なる姿で登場する。コミックでは巨大な頭に複数の目や触手がある姿だが、映画ではよりひねられた設定の下に登場する。当初のコンセプトでは最終的にこのコミックでの姿で現れ、キャプテン・マーベルと対峙する予定であった。

スターフォース

スターフォースはクリーのスーパーヴィランチームであり、種族の平均的な人物よりも強く凶悪であるように強化された。映画においても同様だが、それらの名前と外見にいくつか変更がある。クリーの軍服はチームの考え方を確立させ、細部においてはクリーの名前をハラの文化と言語に基づいて変更された。アトラスがアット・ラス、ドクター・ミネルバがミン・エルヴァとなり、ブロン・チャー、コラス、ヨン・ロッグが参加している。

クリー帝国の告発者

ロナン・ジ・アキューザーの名前が映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で紹介されたとき、クリー帝国内のロナンの公式ランクは言及されておらず、クリーから分離した過激派な軍人として説明された。彼はザンダーに対して「お前たちは告発された」のアキューズとしてしか言及されておらず、単なるロナンだった。スターフォースの任務で惑星ターファについて説明する際に、ヨン・ロッグは惑星を最初に「ジ・アキューザーズ」に攻撃させると述べている。コミックでの警察的な役割から大きな変化となったが、それはロナンがかつてより多くのグループを持っていたことを知らせることとなった。

キャプテン・マーベルのモホーク

キャプテン・マーベルのモホークのような髪型は、ライターのケリー・スー・デコニックが手掛けた2012年の「キャプテン・マーベル」から始まった。それまでキャロルはミズ・マーベルとして活躍していたが、キャプテン・マーベルとなり、髪の毛をモホーク族へ押し上げるヘルメット機能を持つようになった。しかし、当時デコニックはこのデザインにするよう賭けに出たとを話している。

ローソン博士

アネット・ベニング演じるウェンディ・ローソン博士は、コミックでのウォルター・ローソン博士を参照している。ローソン博士は極秘軍事施設で働いている科学者で、マー・ベルとヨン・ロッグの戦いに巻き込まれて死亡した。マー・ベルは基地に潜入するために彼を装ったが、ローソン博士は犯罪組織の為に殺人ロボット、サイバレックスを作成していた。最近になって彼が生きていることが判明し、クリー人に復讐しようと計画した。

最後のブロックバスタービデオストア

キャロルが地上に落ちる時、ブロックバスタービデオストアに衝突するが、このシーンは実際にオレゴン州のベンドにあるアメリカで最後のブロックバスタービデオストアを使用して撮影された。他のアラスカのテンポが閉店を余儀なくされる中で、MCUの歴史で地位を確立し保持されている。また、店自体にはファンが見逃してはならない1つの特別な詳細がある。「Blockbuster Video」のロゴが店の屋根に貼られているが、これは1996年に「Blockbuster」のみのロゴとサイネージに変えられており、それは同社の最後の日まで続いた。これは映画の時よりも1年後となるため、しっかりと前の状態に変更されている。

トゥルーライズ

キャロルは映画「トゥルータイズ」の宣伝ボードを破壊するが、それは年代的にも内容的にも注目すべき点。マーベル・スタジオが行っている大規模な製作費用が掛かる映画の先駆者で、この映画は製作に1億ドル以上かかった最初の映画だった。そして、キャロルのようにスパイ要素があり、欺かれ、2重の交差を持つストーリー。

ライトスタッフ

キャロルが店で手にする映画は「ライトスタッフ」で、キャロルのテストパイロットの経歴や宇宙に出たこと等共通点も多い作品となる。映画はアメリカ初の宇宙飛行士のストーリーで、音速の壁に挑戦する「より速く」は人類を宇宙へ押し上げるのを助けた。「ライトスタッフ」は「不可欠な資質」を意味しており、これはキャロルを表現するのにも役立つ。

万能翻訳機

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の監督ジェームズ・ガンがエイリアンは翻訳機を仕込むのが一般的で、言語を問わず会話ができると以前に説明していた。そのためマーベル・ユニバースのキャラクター全員が英語を話すわけではなく、キャロルが惑星C-53の地区を担当する警備員(ブロックバスタービデオの外に駐車している別名ショッピングセンターの警備員)に通信機の場所を聞いた時、キャロルが「万能翻訳機」について言及した。

スタン・リーのカメオ

スタン・リーが亡くなって最初のMCU映画となる「キャプテン・マーベル」へのカメオは、キャロル・ダンバースが列車に侵入したスクラルを探し出そうとしている時に登場する。彼は映画「モール・ラッツ」のカメオ出演のための台本を読んでおり、ちょうど映画が公開した1995年とうまく調和している。またスタン・リーはジーン・コーランと共にオリジナルのキャプテン・マーベルやヨン・ロッグを作成し、1967年「マーベル・スーパーヒーローズ」#12で初登場した。

ライターのケリー・スー・デコニックのカメオ

現在のキャロル・ダンバースを作り出したライターのケリー・スー・デコニックは1995年のロサンゼルスで見つけることができる。キャロルは列車が目的地までたどり着いた後、スクラルを追う中で見失ってしまう。彼女が電車から降りた時に最初に見た人物がケリー・スー・デコニックであり、特徴的な髪と眼鏡のおかげで探すことは容易だ。

ペガサス計画

ペガサス計画は「アイアンマン2」の削除シーンで過去にあった計画として言及され、映画「アベンジャーズ」ではフューリーの下、テッセラクトの研究に取り組んでいる研究チームの名前であった。映画ではそれがマー・ベルによって始められたプロジェクトの名前であることが明かされた。

マリア・”フォトン”・ランボー

キャロルの元同僚はマリア・ランボーで、彼女の娘がモニカ・ランボーである。コミックではモニカ・ランボーは「フォトン」というコードネームを用いる前には、キャプテン・マーベルとして活動していた人物。映画において「フォトン」という名前は彼女の母マリアのコールサインとして使用されている。更にはディズニープラスの「ワンダヴィジョン」で、セヨナ・パリスがモニカを演じることが発表されている。

エイリアン猫、フラーケン

猫の名前が映画ではチューイーからグースへ変えられたことを除けば、フラーケンの示す能力、主に口から出る触手はコミックと同様。ローソン博士が彼女のペットとしてフラーケンを選んだのは、クリーがいつかやってくることを見越していたと考えれば理にかなっている。更にその触手は後のグースの役割を説明するのにも役立つ。コミックでもチューイは普通の猫としてキャロルが飼っていたが、映画でのタロスのようにロケットにフラーケンであることが指摘され、ロケットは卵を産む前にチューイを殺そうとした。案の定チューイは100個以上の卵を産んで孵化した。チューイはもちろん「スター・ウォーズ」のチューバッカから取られている。

オリジナルのキャプテン・マーベル

ローソン博士が実はクリー人のマー・ベルであることが明かされ、コミックでは最初のキャプテン・マーベルとして知られている。マー・ベルはスプリーム・インテリジェンスによって地球をスパイするよう送られ、ヨン・ロッグの裏切りによって船を失って地球の宇宙研究基地に潜伏した。クリーの戦闘ロボット、セントリーが基地に持ち込まれてヨン・ロッグがそれを用いてマー・ベルを倒そうとするが逆に破壊し、周りは彼をキャプテン・マーベルというヒーローとして称賛した。この事件をきっかけにキャロルはマー・ベルと出会い、後に事故によってキャロルの持つクリーの力が引き出され、ミズ・マーベルとして活躍した。

トラブル中尉

モニカ・ランボーはキャロルから「トラブル中尉(おチビ中尉)」と呼ばれており、コミックでは幼き少女キャサリン・「キット」・レナーに名付けられたもの。彼女はキャロルが地球にいる時の友人マリナの娘で、キャロルのビッグファンでもある。

色を変えるキャプテン・マーベルのスーツ

キャロルがクリー兵士の緑のスーツから配色を変える際に、映画は様々なコスチュームのイースターエッグをファンに与えた。最初にシフトした時の色は赤、黄色、黒であり、マー・ベルが使用したコスチュームカラー。黒と銀はジョナサン・ヒックマンの時のシールドでの色を意味しているかもしれない。しかし、コミックファンにとって最良なのは白と緑の組み合わせで、マー・ベルが地球に到着した時に来ていたコスチュームと同じ色合いとなる。

エイシス

マー・ベルの研究の中心にある謎の動力源がテッセラクトであることが明かされるが、彼女が設計した超高速航空機も重要となる。エイシスはコミックでは正史世界とは別のアルティメット・ユニバースで、マー・ベル博士によって発案された航空機として言及された。この並行世界ではキャロル・ダンバースが警備責任者を務め、クリーのリーダーがフィリップ・ローソン博士となって航空機の完成を支援した。

バイナリー

キャロル・ダンバースは自身の不安や疑問、力を制御するためのクリーの装置によって、映画の大部分では彼女の力は抑えられていた。最終的にキャロルはマー・ベルのライト・スピード・エンジンによってもたらされたすべての力を開放し燃え上がった。コミックでもキャプテン・マーベルが最大レベルの力を使う時は同じような見た目となり、更に高いレベルへたどり着くと彼女はバイナリーと呼ばれる姿となる。

キャプテン・キャロル・”アベンジャー”・ダンヴァース

キャロル・ダンバースのコールサインは映画の最後で明かされ、コミックでも彼女はコールサインを持っているが、それは「アベンジャー」ではない。キャロルの2007年のシリーズ「ミズ・マーベル」#11では、彼女のコールサインは「チーズバーガー」だ。彼女はパイロットが訓練で受ける強いGを考慮して、人々がそれを想像しやすいようにとった。もしかしたらそれはチーズバーガー計画になっていたかもしれない。

ニック・フューリーのプロテクター計画

ニック・フューリーがキャロル・ダンバースに敬意を表して、アベンジャーズ計画に名前を変更する前の計画名は「プロテクター」である。コミックにおける「プロテクター」と言えば、クリーの1人ノー・ヴァーであり別のキャプテン・マーベルでもある。それは正史世界とは別世界で起きたことで、ノー・ヴァーは大災害にあい地球へたどり着いた。後にマーベル・ボーイ、キャプテン・マーベル、そして、プロテクターのコードネームを採用して活躍した。

キャロルがアベンジャーズと出会う

最初のクレジットシーンは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」から繋がり、アベンジャーズはフューリーのポケベルが誰に何を送っているのか解読するのに苦労していた。シグナルの終了と共にキャロルがフューリーを探して登場し、アベンジャーズと出会うこととなった。キャロルのコスチュームはバージョンアップされており、金色の配色が多くなっている。

グースとテッセラクト

最後にポストクレジットシーンではテッセラクトがグースの胃からどのように戻されたのかを説明するシーンとなっている。グースはニック・フューリーのオフィスの机の上にテッセラクトを吐き出した。こうしてインフィニティ・ストーンがマー・ベルの管理下からS.H.I.E.L.D.の管理へと移行した方法を説明した。

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