CBRより

公開中の映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」ではマーベル・コミックスに関連した要素などが多く存在している。ここで最も興味深い25個のイースターエッグについて紹介していく。

以下、映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のネタバレを含むので注意してください。

25.完全なバランス

映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のポスターにホークアイとアントマンがどこかに隠れているとファンは思っていた。しかし、彼らが載っていない理由はどちらも映画に登場しなかったからだ。しかし、それ以上にポスターは完全なバランスのために選ばれたキャラクター達だった。

この映画は多くのバランスを取り上げている。例えば映画冒頭でコーヴァス・グレイブがヴィジョンを刺し、映画の終盤でヴィジョンがコーヴァスを刺す。当然、サノスは宇宙の人口を半分にすることで、残りの半分により良い生活を与えようとしている。インフィニティ・ガントレットによって即座にそれを宇宙全体で行った。その結果、ポスターの24人のうち12人が死亡した。それは完璧なバランスだ。

24.我々にはハルクがいる

映画「アベンジャーズ」において、最終決戦前にトニー・スタークとロキが対面して交渉し、ロキの軍勢に対してトニーは「ハルクを持っている」と話した。

映画のオープニングシーンにおいてロキもサノスと交渉し、彼もハルクを持っていることを話す。しかし、ハルクはサノスに敵わず、警告者としてヘイムダルによって地球に送られた。

23.モーガンおじさん

映画「スパイダーマン:ホームカミング」の終盤でトニーとペッパー・ポッツは即興で婚約を果たした。映画冒頭において二人の間の子供を見たと話すトニーは、いつでも瞬時にアーマーを起動できるように新たなリアクターを装着させていた。

この子供の名前を叔父のモーガンにしようと話しているが、モーガン・スタークはコミックに登場するキャラクターだ。「テイルズ・オブ・サスペンス」#68で登場するモーガンはトニーの従兄弟で、ある意味で完璧なバランスをもたらす。トニーは億万長者の息子で勝者だが、モーガンは億万長者の生まれだがギャンブルで敗者となった。

22.ヘラルドの代役

コミックから映画の変化として、シルバー・サーファーの役割がある。彼はサノスがガントレットを完成させて最初に対峙したキャラクターで、ガントレットの強さ証明して地球に飛ばした。彼は「インフィニティ・ガントレット」の初めでサンクタム・サンクトラムに墜落し、ドクター・ストレンジに「サノスが来る」と警告した。映画ではこの役回りがハルクとなっている。

21.悪魔の代役

映画化の権利で様々なキャラクターが登場できないため、メフィストの役割も他のキャラクターが務める。「インフィニティ・ガントレット」でサノスの側近として、時に彼にかわって代弁していたが、映画ではその役回りをブラック・オーダーのエボニー・マウが担った。

20.大釜に気をつけて!

ハルクが降ってきたことによってトニーとストレンジが初対面し、彼ら早くもお互いに嫌いあうようになる。トニーがコスモスの大釜に体重をかけた時にストレンジは怒った。

コミックのおいてコスモスの大釜は「ディフェンダーズ」の初期にストレンジが所有しているアーティファクト。大釜はストレンジに異なる現実と時間を見せることができ、宇宙について素早く情報が欲しい時に使用していた。

19.ドクター・ストレンジは子供に良くする

トニーとストレンジは前述の通り、お互いを良く思っておらず、トニーは特に彼を皮肉ろうとしていた。その中でもトニーはストレンジに「動物のバルーンを作る以外の仕事は?」と皮肉った。

ベネディクト・カンバーバッチは映画「ドクター・ストレンジ」の公開時に、トークショー番組「ジミー・キンメル・ライブ」に出演。その時にドクター・ストレンジのコントを行い、悪魔と対峙するはずが子供達に動物のバルーンアートを振る舞うことに。結局、子どもがバルーンアートを侮辱したことで、彼は子供を悪魔の次元に放り込んだ。

18.イカルドは決して尊敬できない

ブラック・オーダーの中でも特にサノスにへつらう人物なのがエボニー・マウ。彼はサノスによって攻撃される人々に演説を行う。彼が地球に飛来しトニー達と対峙した時、トニーは彼のことをイカルドと呼んだ。イカルドはスポンジボブのキャラクターで、ボブの隣人でボブが親友だと思っている人物。名前の通りイカルドはイカで、灰色の頭を持っておりエボニーに良く似ている。

17.アートの手本は・・・古いビデオゲーム?

映画においてグルートはゲーム以外に全く興味がない反抗期なティーンエイジャーとして描かれている。彼がやっているゲームは1980年代に発売された評価の高い「ディフェンダー」。ゲームのストーリーは孤立した人々をエイリアンから守るというもので、映画ともリンクした内容となっている。

16.ケヴィン・ベーコンと六次の隔たり

エボニー・マウを破るスパイダーマンの作戦として、古い映画の「エイリアン」が登場する。作戦はリプリーが行った方法で、エイリアンを船外に飛ばすやり方でエボニーを破った。

古い映画の話しとして「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で登場したケヴィン・ベーコンの「フットルース」がある。映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の終盤でスターロードがロナンの気を散らすために行われたダンスバトルに関係しているが、それがマンティスに話されたようで、ケヴィン・ベーコンがアベンジャーズのメンバーかと質問された。

15.彼らは本当に何でも揚げる

映画はいくつかのキャラクターの発展を見る。ワンダとヴィジョンはそれぞれキャプテン・アメリカのシークレット・アベンジャーズとして、登録したヒーローとして活動しているが、そんな中でもこの2年で二人は関係を深めていた。

このシーンでのイースターエッグは二人が歩く通りの店の看板に「私たちはあなたのケバブを深く揚げる」とある。スコットランド人はケバブを始め、ほとんどのものを揚げることで知られている。アベンジャーズも揚げられる?

14.国なき男

キャプテン・アメリカは有名な盾を持っておらず、明るいコスチュームもなく、髭を生やしてマスクの役割を果たしている。しかし、仲間達は未だに彼を「キャップ」と呼んでいる。

有名なストーリーライン「シークレット・エンパイア」の結果、スティーブ・ロジャースは邪悪な組織シークレット・エンパイアがアメリカ大統領であったことを知り衝撃を受ける。彼はこれに失望し、キャプテン・アメリカのアイデンティティーを捨て、国なき者「ノーマッド」としてヒーロー活動を行っていた。

13.リトルボーイブルー

ルッソ監督は2つのキャプテン・アメリカの映画を担当したが、それよりも前はエミー賞を受賞した「アレステッド・ディベロプメント」等のテレビドラマを製作した。

以前の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」においても「アレステッド・ディベロプメント」のイースターエッグがあり、空港の戦闘シーンにブルース家の階段車が登場した。今回のインフィニティ・ウォーではブルーマングループの一員だったデイヴィッド・クロス演じるトバイアスがコレクターのコレクションとして登場した。

12.サノスは「スナッチ」を再現する

コミックと同様にリアリティ・ストーンを所持するコレクターの下にサノスが現れ、彼はリアリティ・ストーンを手に入れた。興味深いのはサノスがコレクターに言った台詞「石はどこだ?」で、2000年に公開された映画「スナッチ」への敬意のようだ。コレクターを演じるベニチオ・デル・トロは「スナッチ」でフォー・フィンガーを演じ、オープニングシーンでダイヤモンド商に侵入し「石はどこだ?」と尋ねた。映画はそこにあった86カラットのダイヤを巡るストーリーとなっている。

11.現実は荒廃している

コミックのインフィニティ・ガントレットで特に有名なのは#4の話しであり、彼と戦ったヒーローは様々な手法で殺された。映画では忠実に再現されてはいないが、一部の独創的な倒し方を再現している。ノーウェアでガーディアンズはサノスを攻撃しようとするが、ドラックスはレンガのような状態にされ、マンティスは体をリボンのようにされた。これはコミックにおいてスターフォックスとネビュラが受けたものと同じ攻撃だ。

10.ちょっとした泡・・・

映画の中でも激情的なシーンとして、ガモーラがサノスに捕らわれスターロードに自身を殺すように訴えたシーンがある。スターロードは最終的に彼女を撃とうとするが、レーザーを泡に変えられ果たせなかった。これはサノスが登場したゲーム「MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES」への言及で、サノスが用いる泡攻撃を連想させる。

9.ホワイトウルフのようにハングリー

キャップ達アベンジャーズがヴィジョンを守るためにワカンダを訪れ、ホワイトウルフとワカンダで呼ばれているバッキーと再会した。コミックでのホワイトウルフはワカンダの近郊で墜落した飛行機に乗っていた幼い白人で、ティチャカは彼を引き取り育てた。彼は後にワカンダの秘密警察のトップ、ホワイトウルフとなった。

8.円卓のアベンジャーズ

映画「スパイダーマン:ホームカミング」でトニーはスパイダーマンを勧誘するが、彼は地に足をつけると拒んだ。映画において惑星タイタンに向かう途中、トニーはスパイダーマンをアベンジャーズのメンバーとして迎える際にナイトのようなジェスチャーをする。

これは一般的な冗談だが、コミックにおいてアイアンマンは過去にアーサー王と交流を持っている。「アイアンマン」#150でアイアンマンとドゥームは過去に飛ばされ、アーサー王と円卓の騎士に遭遇した。彼らは協力してモーガン・ル・フェイを撃退した。

7.ヴォーミアってなんなのさ?

MCUで最も謎だったソウル・ストーンの在りかが判明した。ソウル・ストーンの在りかはいくつもの憶測を呼んだが、惑星ヴォーミアに在るとは誰も分からなかっただろう。そして、多くのファンは「ヴォーミアとは?」と疑問に思ったはずだ。

コミックにおけるヴォーミアも不明瞭な点も多く、ヴォームスと呼ばれる龍のような存在が住む惑星で、その内の1体のスターストーカーがマンティスのオリジンに関わっている。

6.もしハンマーを持っていたら

映画「マイティ・ソー バトルロイヤル」においてソーはハンマーを失い、片眼を失った。映画内において彼は徐々に元の姿に戻しつつある。目は義眼を得て、ニダヴェリアでサノスを殺せる武器を得ようとした。

唯一の生き残り鍛冶屋エイトリは、サノスを打ち負かす斧とハンマーを混ぜ合わせた新たな武器ストームブレイカーが登場する。コミックにおいてストームブレイカーはムジョルニアを使う資格があることを証明したベータ・レイ・ビルのために、エイトリによって作られたムジョルニアと同等の力を持つハンマー。

5.クールなトリック

サノスとアベンジャーズの戦いの中でもドクター・ストレンジの新たな呪文がいくつか登場した。ドクター・ストレンジはサノスの腕を縛ったり、自身の軍団を作りサノスを縛り上げた。

ストレンジが使用したクールな呪文はサイトラックのクリムゾンバンドで、使用されたら破ることができないバンドとして機能する。サイトラックはX-MEN好きには有名で、サイトラックの魔石からジャガーノートは力を得ている。

4.90年代が帰ってきた!

映画で繰り返されるのは例え最善の策だとしても、誰かを犠牲にすることは良くないということ。彼らはヴィジョンを生きたままマインド・ストーンを取り除こうとし、その方法を考え出した。

しかし、サノスは計画の完了前に現れ、ビジョンが自身を犠牲にしてストーンを破壊するが、タイム・ストーンによって戻され頭部を破壊された。ヴィジョンは色とりどりの姿から白黒の色合いになってしまった。これは1980年代後半から1990年代にかけてヴィジョンに起こった変化であり、全身真っ白の状態になっていた。

3.穏やかな、平穏な感覚

サノスは最終的に生命の半分を宇宙から取り除いてバランスを取ることに成功した。彼は全てを終えたときに、やり遂げたことに満足げな表情を浮かべた。

コミックのインフィニティ・ガントレットでは、最後にサノスは本当は究極な力を欲しておらず、農夫としての生活に落ち着くのを見た。もちろん、彼はそこに居続けるわけではないが、サノスが最後に引退するのは興味深いことだ。

2.すべてのキャプテンが呼ばれる

過去6年、マーベルはキャロル・ダンバースを新しいキャプテン・マーベルとし、マーベル・ユニバースでも最大のキャラクターにしようと努力してきた。MCUにおいても初の女性ソロ映画として彼女は出演する。したがってインフィニティ・ウォーのクレジットシーンにおいて、ニック・フューリーは奇妙なポケベルで誰かに連絡を取ろうとした。そのロゴ、色合いからわかる通りキャプテン・マーベルがやってくる。

1.どんな理由でもサノスコプターを言及する

クレジットシーンではサノスが生命を半分にしたことで起きた弊害を表現しており、パイロットがいなくなったヘリコプターが墜落した。映画の終わりにヘリコプターが注目されるのは面白いこと。なぜなら最も有名なサノスの登場は「スパイディ スーパー・ストーリーズ」で、サノスはコズミックキューブのためにスパイダーマンとキャットと戦っている。そこでサノスは自身の名前入りヘリコプター、サノスコプターを用いるのだから!

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